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彼女はくノ一! 第六話 (143)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(143)

「……え?」
 楓が、虚をつかれた表情になる。
「サクマセンパイ、って……あの、三年の佐久間さんのことですか?
 茅様と仲がいい?」
「……んー……」
 香也は今日の午後の出来事をざっと思い返してみる。
 確かに……荒野よりも茅の方と、よくしゃべっていたような気がする。
「たぶん、その人だと思う」
「……あの……」
 楓は、軽い目眩を感じた。
 三年の、茅と仲のいい佐久間沙織といえば……佐久間の血を引く人、ではないか……おじいさん込みでの、荒野のマンションでの一件は、楓は今でも鮮烈に憶えている。
「その人なら……香也様も、何度か見かけていると思うんですけど……」
 ここ最近、茅と佐久間沙織、毎日のように学校のパソコン実習室で共同作業を行っている。
 名乗りあったり紹介されたり……ということは、確かに、なかったかもしれないが……香也も、頻繁に、ではないにせよ、実習室には、それなりに出入りしている。
 顔くらいは憶していても良さそうものっだが……。
 楓がかいつまんでそんなことを説明すると、香也は、
「……んー……」
 と、しばらく考え込んだ後、
「よく、憶えていない……」
 と、結論した。
「駄目駄目」
 羽生は、ひらひらと手をふる。
「こーちゃんは、あれだ……。
 興味がないものは、いっさい目に入らないし……直接離したこともないような人に興味を持つほど、人付き合いのいい子じゃないし……」
 ……それもそうか……と、楓は納得する。
 基本的に香也は……他人というものに、ほとんど興味を持たない。
「で、その、先輩って人は、よくしてくれたんか?」
 今度は羽生が香也に話しをする。
「……んー……」
 香也は口にしていた食べ物を飲み込んでから、実に簡明に答える。
「よくしてくれた」
 香也は、あまり長々と自分の経験してきたことを説明する人ではないのであった。
「どういう人ですの?」
 孫子が聞いたのは、別に具体的な学習内容について知りたかったわけではなく……。
「その、先輩という方は?」
 ……その「先輩」のことが気になったからだった。
 最初の話しを聞いて、てっきり荒野経由の人脈だと思っていたのだが、茅と親しい……ということになると、女生徒である可能性も出てきた。
 そっちの方が、孫子にとって重要な関心事であった。
 放課後、学校に居残る機会が少ない孫子は、佐久間沙織と面識がなかった。
「……んー……。
 紅茶飲みながら試験して、紅茶飲みながらほめてくれて、紅茶を飲みながら説明してくれた」
 まったく要領を得ない香也の説明に、楓は、
「……ふぁー……。
 紅茶がお好きなんですかぁー。
 やっぱり、茅様のお友達なんですねー……」
 とか、なんだかズレた関心の仕方をしていた。
「いや、紅茶はともかくさ……」
 テンが、香也の話しを聞いて気になっていたとことを尋ねる。
「そんだけ余裕で、かのうこうやとおのーちゃんの二人の勉強をみてた、ってこと?」
「……あっ!」
 ガクが、少し大きな声をあげた。
「そっかっ! 佐久間だっ!」
 ガクの声を聞いて、孫子も小さく「あっ」といいながら、掌で覆う。
「……貴女……知っていましたわね?」
 それから、まるで驚いていない楓の様子に気づき、半眼になって、楓に確認をする。
「……あはっ。あははははっ……」
 楓はひとしきりごまかし笑いをした後、
「これは、口止めされていたんですけど……」
 と前置きして、転入してきばかりの頃、茅に沙織が声をかけてきてから沙織の祖父の源吉のことまでを、簡単に説明する。
「……んー……」
 香也が、楓の説明に補足する。
「そういえば今日、そのおじいさんも、いた。
 確か、げんきちさん、っていってた」
 香也の認識は、「佐久間=現象や梢」であり、先輩や先輩のおじいさんは、どうやら彼らの遠い親戚かななにからしい……程度のものでしかない。
「……あっ……」
 楓はまた、軽い目眩を感じた。
 なんでそんなところに……源吉さんが、登場してくるのか。
「その……源吉さん、は……どうなされていました?」
「……んー……」
 香也は再び、昼間の様子を思い出す。
「なんか、茅ちゃんと熱心に話し込んでいた」
「そういえば……」
 今度はノリが、口を挟む。
「……今日の昼すぎから、ボランティアのシステムが、いきなりバージョンアップしていたけど……ひょっとして……」
「……んー……」
 香也が、説明をする。
「おじいさん、後半は、茅ちゃんとパソコンいじっていた……」
 テン、ガク、ノリの三人が、誰からともなく顔を見合わせる。
「なんか、かのうこうやのマンション……」
「意外に……」
「台風の目、なんじゃない?」
 三人娘が知る限りでも、あそこのリビングから波及していく変化は、意外に多かったりするのだった。
 荒野は、あそこの話し合いで決定したことがもたらす影響力について、あまり自覚していないようだが……。
「……強力な、外部の協力ブレーンがついた……と、うことなのかしら?」
 孫子が、即座に指摘した。
 流石に孫こは、その辺の想像力がある。
「……みたい、だね」
 テンは、孫子の指摘に頷いてみせる。
「なんだかんだいって……黙っていても面白い人たちがかのうこうやのところに集まってくるんだもんなぁ……」
「本人は、他人の尻拭いばかりやっている、って、文句ばっかりっているけどね……」
 これは、ガク。
「人材面ではみょーに充実しているよねー。
 あれで文句いってたら、人材派遣会社からクレームが来ると思うな……」
 これは、ノリ。
「実際、加納の名で仕事集めたら、それなりのことが出来ると思いますけど……」
 孫子はため息まじりにつぶやく。
「そういう野心は、ないのでしょうね……あの男には……」
「野心がどうこう、というより……」
 テンが、首を傾げた。
「守りに入っちゃっているんじゃないのかな?
 この町とか今の生活を守るのを最優先にしている、っていうか……」
「それはそれで、立派な心がけだは思いますけど……」
 孫子は、澄ました顔で評した。
「あの男……ここまで集まった人たちを、いったいどこにつれていくつもりなのかしら?」


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