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彼女はくノ一! 第六話 (140)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(140)

 食事を終えた香也は、荒野たちの住むマンションへと向かう。出迎えた人たちの中に、おそらく香也にとっては初対面になる、精悍な表情の老人がいたことには少なからず驚かされたわけだが、すぐにサクマセンパイのおじいさんだと聞かれて、なんとなく納得をしてしまった。
 冷静に考えれば、何故そのサクマセンパイのおじいさんが荒野たちのマンションに来ているのか、とか、つっこみどころは多いはずではあったが、香也は、そういうこと舞子とはあまり気にしない性格だった。
 それと、そのサクマセンパイのことを、荒野や茅がサオリセンパイと呼んでいることにも、違和感を持った。学校では、サクマセンパイと呼んでいたのに……。
 この違いには、なにか意味があるのだろうか?

 そのサクマ=サオリ先輩は優雅な手つきで茅がいれた紅茶を持ち上げながら、口頭で香也と荒野に質問をぶつけるところから、勉強を開始した。
 実質、香也や荒野がどれだけの知識を身につけているか、ということを試す、小テストなわけだが、問題が口頭で出されると、聞きのがしたり聞き間違えたりすることを警戒して、神経を集中さえなければならない。
 まず最初にこれをやられたことで、香也の緊張は一気に増した。
 サオリセンパイの出題に答える形で、香也と荒野は紙の上に数式やら英単語やら年号やら漢字やらを書き込んでいいく。サオリセンパイは、科目にこだわらず、ランダムに出題してくるので、余計に気が抜けなかった。
 一時間以上、そうして質問責めになった後、
「だいたいのところは、わかった」
 といって、サオリセンパイは小休止をいれてくれた。「香也と荒野がどの程度理解しているのか」ということなのだろう。
 茅の紅茶を啜りながらの雑談になり、その内容からサオリセンパイが前期までの生徒会長をつとめていた、つまり、校内ではそれなりに名の知れた人だったと気づいたのだが、香也はもともとそういうことにもまるで興味を持たなかったので顔も名前も知らなかった。
 サオリセンパイの方は香也のことを、例によって「絵」を通して知っていたわけだが……最近、校内のそこここには、節操なく香也の絵が飾られているので、別に不思議でもなんでもない。
 今では、香也の名前や顔を知らない生徒はいても、香也の絵を知らない生徒はいないありさまだった。
 また、その雑談の中で、サオリセンパイは、荒野よりも茅の方と仲がいい……ということにも、気づいた。
 雰囲気と話しの流れから、おじいさんは荒野の仲間、みたいなことも感じられるのだが、荒野の方は、なんか、サオリセンパイと自分たちの側とは、少し距離を置こうとしていることも、荒野の態度からありありと感じ取ることができた。そういうことには鈍い方である、香也が感じ取れたくらいだから……荒野にしてみれば多少大げさになっても、自分の意志を表明しておく必要があったのだろう……と、香也は思った。そして、サオリセンパイとおじいさんには、どうやら、背後にそれなりに複雑な事情があるらしい……とも、思ったが、もとより香也はそこまで他人の事情にくちばしをつっこむつもりはないのであった。

 さて、そのサオリセンパイに、香也は「基本はかなりできている」みたいなことをいわれたわけだが、これもやはり香也自身の、というよりは、香也を教えた人々への評価だろう……と、香也は思う。香也自身、最近はなんとなく授業でやっている内容が理解できるところでもあり、自分の学力がそことはなく上昇していることも実感できている。いいことなのかわるいことなのか、といったら、常識的に考えて、断然、いいことなのではあろう。だけど、結局、香也は常時受け身でいただけである、という自覚もあるので、素直に喜べない部分もあった。もっとぶっちゃけていうと、「自分は何にもしていない」という気持ちも、香也は根強く持っている。
 香也のそんな気持ちには関係なく、サオリセンパイは、香也が憶えていないところやあやしい部分を的確に指摘して、反復させる。その後、確実に憶えたのかどうか確認し、問題がないと判断すれば、次のあやしい部分に移る……という一連のタスクを、すべて口頭で、行っていった。
 それも、香也と荒野の分、二人の分を、メモをとることすらせず、紅茶を飲みながら行っているわけで……。
『……この人も……』
 ただ者ではないよなぁ……と、香也は思う。
 いい加減、そういう「常人以上」の人が身近にいっぱいいすぎて、そのあたりの感覚が麻痺している傾向はあるのだが……いまさらながらに、香也は、サオリセンパイの凄さを認識する。

 そんな感じで、最初から最後までサオリセンパイに軽くあしらわれるままに時間が過ぎ、夕方のいい時間になる。途中、小休止を頻繁にいれていたこともあり、長時間取り組んでいた割には実感できる疲労が少ないような気がした。
 おじいさんと一緒にここで夕食も食べていく、というサオリセンパイを残して、香也は自宅に帰ることにした。
 ひとり、エレベーターで地上階に降りながら、香也は、
『あっ。あんまり疲れていないのは、勉強以外の余計な部分に気を使わなかったからだ』
 と、今更のことに思い当たる。
 同居人の少女たちに、始終つきまとわれている現在の状況は、普段、あまり意識していないにせよ、確実に香也の心理的負担を増やしていた。
 そういうことをいっさい考えないでいい、さっきのような環境が、今の香也にとっていかに居心地が良かったか……。
 などと考えながら、マンションを出たところで、
「……香也様ぁ」
 と、誰かにいきなり背中から抱きつかれた。
「ん? ん?」
 抱きついてきた人の姿を認めようと、香也は首を巡らせるのだが、その人は香也の背中に密着して抱きついているので、なかなか視界の中に入ってこない。
 それでも、抱きついてきた人の感触、というか、脂肪の付き具合や声から、おおよその特定はできるのであるが……自分がそういう特定ができる、という事実が、香也をまた少し落ち込ませたりする。


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