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彼女はくノ一! 第六話 (137)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(137)

 普段し慣れない勉強を長時間したせいか、自室に戻るなり香也は、軽い眠気に襲われた。このまま寝てもいいかな……と思いつつ、香也は布団を敷きはじめる。ここ数日誰かしらが香也にひっついて世話を焼いていたおかげで、自分自身で夜具の支度をするのもひどく久しぶりなような気がする。
 ちらりと時計を確認すると、いつも寝る時間よりも二時間以上早い。
 少し考えて、「今日はもう、勉強はいいや」と早々に見切りをつけて、スケッチブックと鉛筆を手に、下半身だけ布団の中に入る。
 特に何を考える、ということなく、香也は、ごく自然な所作でスケッチブックを開いてさらさらと鉛筆を走らせる。
 時間が余った時、頭を出来るだけ空っぽにして移動筆記的に絵を描いてく……というのは、香也は、よくする。所詮、クロッキー的な走り書きにすぎなのだが、すでに基本が出来ているから可能なことでもあった。絵を描くことにかなりの時間を費やしている香也は、少なくとも技術的な面に関しては、それなりの水準に達している。
 無意識に任せて鉛筆を動かしても、それなりに絵が完成してしまうくらいには。

「……んー……」
 しばらく無心に鉛筆を走らせていた香也は、少し腕を伸ばしてスケッチブックとの距離を空け、自分が描いていたのが何なのか、改めて見直してみた。紙の上には足や肩、顔、手……などの人体のパーツが散らばっている。人体のスケッチは基本的な事項だし、香也も時間がある時にはこうして適当に行うことがあるので、それ自体は、なんら不自然ではないのだが……改めて見返してみると、なにか、違和感を感じる……。
「……あっ!」
 しばらく考え込んだ後、あることに思い当たり、香也は小さな叫び声を発した。
 適当に、思い浮かんだものを描いているつもりではあったが……実際に描きあがったのは……どれも楓のパーツだった。
 普段見慣れない角度や距離からみた光景として描いているから、なかなか気がつきにくかったわけだが……至近距離で、例えば、密着して抱き合っているところからの視線だと、楓の各部はこのように見える……。
 そのことに思い当たった時、香也は少し怖くなった。
 今日の、昼間のことがあったばかりだとはいえ……香也は、自分の中での楓の比重が、自覚している以上に大きくなっていることに気づき、愕然とする。
 香也とそういう関係になっているのは、別に楓だけではない。その筈なのに、スケッチブックの上には、楓のパーツのみが並んでいる……というのは、やはり、普通ではない。
 香也自身の感覚では、自分に接してくれる少女たちの扱いには、差をつけないように気をつけていた「つもり」だったが……。
 いくら昼間の体験が強烈だったとはいえ……香也が意識していないところで、楓の存在が大きくなっている……ということは、確実なようだった。
 その、「香也の自覚していないところで」という部分が、香也には、特に恐ろしく思えた。いつの間にか、他の少女たちとの扱いに差をつけている……ということも……そのため、現在保たれている微妙なバランスが崩れる……ということも、十分に、考えられる。
 それ以前に……自分自身の気持ちを、自覚もコントロールも出来ていない……という事実に、香也は、衝撃を受けている。
 自分の気持ちとは……ここまで得体の知れない、制御不能のものだったのか……。
 それは……それまで、自他を問わず「人間の内面」というものにろくに注意を払ってこなかった香也にとって、青天の霹靂といっても過言ではない衝撃となった。
 あるいは……それは、香也が「自我」というものを明確に意識した、最初の瞬間だったのかもしれない。

「今日は、わたくしがお世話をさせていただきます……」
 翌朝、顔を合わせるなり、挨拶もそこそこに孫子がそう話しかけてくる。
 ぐっすりと快適な睡眠をとることが出来た香也とは対照的に、孫子には、若干の疲れがみえているようだった。顔色が優れないし、肌にいつもの張りが見えないとか……。
 おそらく、香也の知らないところでまた何か暗闘みたいなことがあったような気もするのだが……深く追求するのは怖かったので、香也はあえて何も聞かない。
「……んー……」
 香也は、例によって曖昧な生返事をする。
 先週に引き続き、へたに逆らっても、より一層面倒なことになりそうな気がしたからだ。
「……いいけど……」
 あえて「よろしく」とか「お願い」みたいなことをいわないのは、香也なりのせめてもの抵抗だった。
 香也の態度や反応が淡泊なのは今に始まったことではないので、孫子は特に不審に思うこともなく、洗面所に向かう香也の後についていく。トイレや洗面所を使った後にいちいちタオルを差し出してくれるのは、甲斐甲斐しいともいえるのだが、見方によっては煩わしくもある。少なくとも香也は、こうしてうやうやしく扱われることには慣れていない。いつまでも慣れることはないだろう。
 なんだかなぁ……と思いつつも、先週に引き続きはっきりと「やめてくれ」とはいわないのが、香也でもあった。
少なくとも孫子は、いや、ほかの少女たちにしても、香也に悪意があってやっているわけではない。むしろその逆で、だからこそ、かえって扱いが難しい。

 みんなで朝食を囲みながら、香也は、
「ああ。今日から期末試験だったな」
 と改めて思い直す。別に忘れていたわけではなかったが、香也にしては珍しく真面目に勉強をしはじめて最初の定期試験でもあり、香也は香也に、自分がどれだけの成績を取ることが出来るのか、ということについて、多少の興味は抱いている。
 香也の勉強を見てきた人たちの意見を総合すると、「以前とは比べものにならないくらいに向上している」という見解になるわけだが……比較の対象となる「以前の香也の成績」というのがお話しにならないくらいに低レベルだったため、「そこから多少上がった」といわれても素直に安心できないのであった。
 具体的にどれぐらいの点数がとれるものなのか……特に本人にとっては、判断が難しいところだった。


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