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彼女はくノ一! 第六話 (126)

第六話 春、到来! 出会いと別れは、嵐の如く!!(126)

 香也が気づくとふと、イザベラとジュリエッタの二人は、廊下に額をこすらんばかりにして平伏している。
 誰に……といえば、楓に、であるわけでもなく、新たに登場した荒神に……であろうことは、香也にも推測はつくのだが、香也にとって「二宮荒神」とはすなわち下宿人の「二宮先生」であり、この「二宮先生」というのが、なかなかに謎の多い人物なのであった。
「二宮先生」は、一年は担当していないから、香也が学校で接触する機会はほとんどない。名目的にはこの家に下宿していることになっているけど、ほとんど帰ってこない。荒野の親戚、というのは、正月の初対面の時に聞いている気もしたが、荒野は荒神のこととなると極端に口が重くなったし、香也も改めて聞くほど他人に興味を持つ性格でもないので、この線からの情報も遮断されている。楓が「師匠」と呼んでいること、他の一族の者たちの荒神に対する態度から、「かなりの大物」だろうとは、推測できるし、「荒野の親類」という荒神の属性も、それを裏付ける。
 だが……「二宮先生」が香也たち一般人に見せている「顔」は「温厚な好青年教師でしかなく……正直、ギャップが大きすぎ、全然実感がわかないのであった。
『……でも……』
 昨夜、大立ち回りを演じたジュリエッタや傍若無人でたいていのことでは気後れすることがないように見えるイザベラが、問答無用でひたすら平伏しているのを見ると……。
『実は……すっごい、偉い人、なんだろうか……』
 まあ、香也に想像できるのは、せいぜいその程度のことだった。
「ああ。楽にしていいよ。
 クレームならさっき、この土地の姉崎の責任者に入れておいたから。
 君たちは、楽にしていていい」
 当の「二宮先生」は、にやにや笑いを浮かべながら、そんなことをいっている。
「時に、そこそこ見所がある剣術使いがいるとか聞いたが……どっちかね?
 ここはひとつ、腕前のほどを披露する機会を与えよう。
 なに、遠慮はいらないが誇りかしこみ恐縮するがいいぞ。実に光栄なことだ。このぼくがが直々に閲覧してやると申しておるのだ」
 なんだか、語調がだんだんと普段の「二宮先生」のものではなくなってきた。
「このぼくが直々に相手をしてやるのも一興だが、いきなりそれではいささか面白味がない。
 そうだな、うん。
 こういうのは段階を踏んで、弟子から師匠へとステップアップしていくのがお約束というものだ。剣術使いの実力はまだ未知数だし、神の供物としてふさわしいレベルに達しているかどうかの試験も兼ねて、まず神の弟子と対戦することを許す。
 都合のいいことにここには神の弟子その二がいるし、神の弟子その一もすぐ近くに住んでいる。この二人を運良くこの二人を破ることができれば、この神と直々に対戦することを許してつかわそう」
 一気にまくし立てると、「二宮先生」は何故か「わはははははははは」と高笑いをしはじめる。
 いや。
 ここまでくると、もはや「二宮先生」とは別人の誰か、としてみるべきなのか……香也にしても、漠然と、そんなことを考えている。
「そうしよう。うん。そうしよう。
 そこでそこにいる弟子その二。
 さっそくしかるべき手配をしたまえ。すぐしたまえ。今したまえ。
 弟子その二もそろそろ他流試合をしていろいろな経験値をあげる時期だと思っていたところだから、ちょうどいい!」
 なんか、意味もなくテンションがあがっている「二宮先生」の横で、楓は携帯を取り出し、立て続けに何カ所か、メールしたり電話をしたりしている。
 楓の方も、表面上平静を装っているはが、なんか、表情が……。
『……やる気になっているんじゃ……』
 その時の楓の表情は、香也の目には、「好戦的」なもの……として、映った。
 そして、そこまで目撃した時、香也は「はっくしょんっ!」と大きなくしゃみをする。
 香也は、矢継ぎ早に推移する事態についていけないまま、素裸のまま布団にくるまっているだけだった。
 楓があわてて、
「あ。今お風呂の準備を……」
 とかいいながら、風呂場の方に走り出す。

 そのすぐ後、外出していた真理が帰宅。
 続いて何故か疲れた表情をしたシルヴィが、ホン・ファとユイ・リィを伴って狩野家を来訪し、すぐに真理に「ワゴン車を貸してほしい」と交渉をしはじめる。
「いえね。
 わたしもよくはわからないんですけど、すぐ終わる野暮用ですから……」
 楓たちが同行する、と聞き、特に深く考えもせずに真理がワゴン車のキーを渡す。
 シルヴィの運転するワゴン車に、楓、荒神、ジュリエッタ、イザベラ、ホン・ファ、ユイ・リィが次々と乗り込んでいく。
「……なにがあったの?」
 ワゴン車が出ていくのを後、いささかあきれ気味の真理がひとり残った香也に尋ねる。
「……んー……」
 香也としても、詳細な事情を把握しているわけでもなく……。
「……よく、わかんない……」
 そうとしか、答えようがなかった。

「……それで、なんでうちの工場なのだ?」
 ワゴン車を迎えた徳川は、いつもにもまして憮然としていた。
 今回の手配をした楓はというと、ひたすら「すいません、すいません」と頭を下げている。
 楓は、すでに忍装束に着替えている。
「この人が偉そうなのはいつものことだから、気にしなくていいよ、楓おねーちゃん……」
「……どーせ、ポーズだけなんだからー……」
「どのみち、人目につかずに暴れられる、都合のいい場所なんて、そんなにないんだからー……」
 シルバーガールズの装備を身につけた、テン、ガクノ、リの三人が口々にはやし立てる。
 例によって、撮影の最中に楓から連絡を受け、あわててセットを片づけて「試合」の準備を終えたばかりだった。
「……もー……。
 この、タハ迷惑な涜神者が……」
 シルヴィはワゴン車の運転席で自分の眉間を指で揉みながら、「コウの苦労が忍ばれる」とかなんとか、ブツクサいっている。
「……んふっ。ふっふっ、ふぅー……」
 ジュリエッタは、細長いケースから二振りの長剣を取り出していた。
「ニッポン、やっぱりいいところねー。
 強い人、いっぱいいっぱいねー……」
 困ったことに、無邪気かつ上機嫌だった。



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