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2005-08

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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  えんでぃんぐ

えんでぃんぐ 「食卓」

 千鶴さんが夕食の支度を終えたのと、新しい服を着た二人がキッチンに来たのとは、ほとんど同時だった。千鶴さんの顔をみると、二人はなにかいいたそうな表情をしたが、食卓に並んだ料理を一瞥すると、ぽかん、とそろって口を開け、そのまま凍りついた。
「ちょっとなに、これ!」
 最初に暴発したのは、あんなちゃんなわけで、
「だって、恙なく三人揃って初体験できたということは、とてもおめでたいことじゃないですか」
 受ける側の千鶴さんは、なぜあんなちゃんが怒っているのかよく理解できていない、といった態で、にこにこと笑っている。
「おめでたい席に鯛の尾頭付きとお赤飯を準備するのは、当然すぎるほどとうぜんではないですか?」
「おめでたい、とかいそういうことではなくてね、あのね、今ここに鯛の一匹丸ごと鎮座しております、ってことは、今日の事は最初から全ておねぇさんの予定通り、仕組んだ通りだった、ってわけ?」
 たしかに、鯛の尾頭付き、などというものは、思いついて即ご近所で調達できる、などという代物ではない。もちろん、千鶴さんが昨日のうちにいつもの魚屋さんに頼んで取り置きして貰ったものなのではあるが……。
「そんなことよりも、はい」
 千鶴さんは少しも動じた様子を見せず、詰め寄ってくるあんなちゃんの鼻先に薬局の紙袋に入った箱状のものを差しだす。
「なに?」
 一時的に剣幕を納め、きょとんとした顔でその物体を受け止めるあんなちゃん。
「避妊具。こんどーさん。
 これであんなちゃんも雅史くんと相思相愛らぶらぶおさるさんばかっぷるになったんですから、次回以降はちゃんと準備もしておかないとぉ……」
 しかし、次の千鶴さんのせりふを聞いたあんなちゃんは、覿面に激怒した。
「セイヤァアッ!」
 あんなちゃんの正拳突きが、千鶴さんの鳩尾にきれいに決まる。長年の同情がよいの成果が結集した、それはもうほれぼれするような、見事なフォームだった。一瞬にして千鶴さんの体は、比喩ではなく、三メートルも後方に吹っ飛んだ。
「げふん! いったぁ。あんなちゃん、いきなりなにを……」
「『いきなりなにを……』じゃないわよ! 自分の妹と幼なじみをいったいなんだと思って……。
 それになに、『らぶらぶおさるさんばかっぷる』ってのは!」
「いや、だから、『らぶらぶで、おさるさんのようにやりまくりな、端から見ているのがばからしくらいにぴったしくっつきあっている暑苦しいばかりのかっぷる』の略ですが、なにか?」
「セイっ!」
 少し離れた場所で様子を伺っていた雅史くんは、もちろん、途中から顔面の全面を朱に染めたりしているわけですが、その後の姉妹喧嘩には干渉しよう、などとは、決して思わない。
 段位こそとっていないが、ふたりともそれぞれ合気道と空手を十年以上やっている実力者なのである。そんな二人のガチンコ(かどうかは、傍目には判断しづらいところではあるが)勝負に介入しようと思うほど、雅史くんは無謀ではなかった。千鶴さんのオーバーすぎるリアクションも、あれはあれでダメージを軽減する工夫みたいだ、ということは、長年のつき合いで心得ている。
 じゃれあっている二人の脇を抜けて食卓の定位置についた雅史くんは、「いただきます」、と自分の箸を掲げて黙礼してから、おもむろに料理に箸をつけはじめる。
 鯛のお頭付きにお赤飯、お吸い物、はまだわかるけれど、大皿に山盛りになったニラレバ炒め、というのはかなりミスマッチではなかろうか? 千鶴さんに訊ねたら、例によってにこにこ笑いながら「だってこれ、滋養強壮にいいのよ。さすがにスッポンまでは手が回らないしぃ」とかいう答えが返ってきそうだから、黙って最初に箸をつける。出来たてでコチジャン、甜麺醤、豆板醤などのオーソドックスな中華風の調味料を絶妙にブレンドした調味料が、甘みの強いレバーとしゃきしゃきに炒めあがっているニラに絡んでいる。お赤飯も、できあいのものを暖めただけ、では無論なく、ちゃんと原料を一から調理していた。蒸す時に香草がなにかを工夫したのか、一口口に入れるだけでなにかほのかに柑橘系の香りがふわっと口の中に広がるようになっていて、単調になりがちなお赤飯の味にアクセントを加えている。柚の香りのするお吸い物によく合うし、少しく油のきつい炒めものの後に食べると、すっきりした清涼感を感じて相殺されるような気がして、ちょうどいい。最後に残ったメインディッシュの鯛の尾頭つき頭付きだが、こればかりは二人を差し置いて箸をつける気にはなれなかった。
「ご飯、さめちゃいますよー。どれもおいしいし、炒め物は温かいうちに食べた方が絶対おいしいです」
 あいかわらずじゃれ合いを続けていた姉妹に雅史くんがのんびりと声をかけると、二人は「はーい」と声をそろえてトコトコと食卓の定位置、雅史くんの両脇に座る。
「いただきまーす」という姉妹の声をステレオで両脇から聞きながら、雅史くんは黙々と千鶴さんの料理を堪能する。ほかの二人も、今日はたっぷり運動したためか普段より口数が少なく、いつも以上の健啖ぶりを示して黙々と料理に取り組んでいる。
 そんな感じで、たっぷりとあったはずの料理は、さほどの時間も要せず、たちまち三人の胃の中に納められていった。

 いつも通りの、彼ら食卓、彼らの日常、彼らの生活、彼らの関係、だった。

おしまい
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】

完結記念アンケートです。よろしければご参加のほどを <(__)>







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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅうよん

そのよんじゅうよん 「戦い済んで日が暮れて」

 どこかで蝉が、喧しいほどに鳴いていた。

 千鶴さんが目覚めた時、浴室の中はきれいな夕陽の色に染まっていた。窓の隙間から見える空は、すでに日が暮れかけている。
 千鶴さんは半身を起こし、傍らに寄り添って寝息をたてている幼いカップルに目線を移す。こうしてみると、雅史くんの肩幅は、けっこう大きい。そんな「少年」から「男性」の体に移行しつつある時期の、しなやかな雅史くんの体に、ほっそりとした手足の、しかし、ところどころ女性らしい丸みを帯びつつあるあんなちゃんの体が、ぴったりとはりついていた。
 二人をみていた千鶴さんは、しばらくして、なにか思い出したかのようにせわしない仕草で、飛沫が二人の体にかからないように細心の注意をしながら、手早くシャワーを浴びる。とくに、雅史くんにいっぱい放出された中の部分を、二人に背を向けて入念に洗い、そそくさと浴室を後にする。
 二人が目覚めたら、またそれなりに一騒動起きそうな気もするが、その収拾は当事者たちに任せることにしよう。
 これから夕食の支度をしなければならないし、薬局にも寄らねばならない。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】





はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅうさん

そのよんじゅうさん 「連姦三重奏」

 あんなちゃんは千鶴さんと雅史くんの結合部に舌をはわせて、ぴちゃぴちゃと音を立てながら千鶴さんのクリトリスを丁寧に舌先で攻めている。攻めながら、あんなちゃんのあそこをなめ回していた千鶴さんの動きが頻繁に止まりがちになってきていることから、千鶴さんがかなり登りつめていることを悟った。
「おねぇちゃん、気持ちいい?」
 と、聞いても、
「ん。ん。ん」
 という生返事しか返ってこない。本人は舌を使っているつもりなのかもしれないが、実は少し前から千鶴さんの動きはほとんど止まっていて、べったりとあんなちゃんのあそこに顔の下半分を押しつけているだけだったりする。
 あんなちゃんが千鶴さんの体の上から退くと、案の定、千鶴さんは恍惚とした、明らかに愉悦の中にいる表情をして、半眼になっている。すぱんすぱんすぱんとリズミカルに突きまくる雅史くんの動きにあわせて、仰向けになっても形の崩れない、張りのあるきれいな形のおっぱいがぶるんぶるんと震え、乳首を上下に揺すって軌跡を描いていた。
 時刻的には、そろそろ夕刻といっていい時間のはずだが、窓から差し込んでくる光はまだ真昼のそれである。雅史くんのなすがままになっている千鶴さんの裸体は、白昼の明るさにさらされている。同性の姉妹であるあんなちゃんからみても、綺麗、としか形容できない。
「じゃあ、これからもっと気持ちよくしてあげるからね」
 あんなちゃんは、行為に没頭している二人の背後に回り、たっぷりとボディーソープを自分の指に塗りつけ、先ほど目の前で雅史くんが射精した時にみせた「もの凄い大きさ」を思い浮かべて一人赤面し、「あんなので思いっきり突かれたら、誰でもすぐにいっちゃうだろうな」とか思いつつ、自分の指を雅史くんのお尻に添えて軽く周辺をなで回したあと、一気に二本の指を、雅史くんの菊門につっこんだ。
「ぐぎぃいいぃ!」とか「ぐぅはぁあ!」とかいう悲鳴が聞こえたが、あんなちゃんはかまわず、雅史くんの背後から抱きつくようにして、指を入れたまま、雅史くんのお尻を前後に激しく揺り動かしはじめる。
「うはぁ。はぁ。はぁ」
「だめ。じんじん。じんじんするの。痛いの痛いのでもじんじんするの」
 あんなちゃんは、雅史くんの後ろの穴に差し込んだ指を差し込んだ自分の手の上に自分の腰を密着させ、あいている手で雅史くんの胴体にしがみつきながら、ぐいぐいぐい、と、腰を動かし続ける。
(ああ)
 あんなちゃんは思った。
(わたし、犯している。おねぇちゃんを犯している雅史くんを、犯している)
 二人の悲鳴が快楽の声に変わる頃、あんなちゃんはさらにスパートをかけ、動かす速度を、マックスにする。
「がはっ。がはぁ。がはぁ」
「ひゃ。ぁ。ぁ。ぁ」
 二人のあげる声は、悲鳴とか喘ぎ声とかを通り越して、なにか獣の咆吼じみたものになっている。
「いっちゃえいっちゃえいっちゃえ二人ともいっちゃえ」
 一方のあんなちゃんは、一種の征服感、とでもいおうか、自分の行為が二人にそうした影響を与えている、という事実に、淫していた。顔を紅潮させ、乱暴に雅史くんの後ろにつっこんでいる自分の指もろとも、いっそう激しく腰を揺り動かす。
 ──うぉぉぉぉおぅ!!
 という、普段の物静かな雅史くんからは想像つかないような野太い声で、雅史くんが叫ぶ。雅史くんは、叫ぶと同時に、全身を硬直。
 ──くるのくるの熱いのがきたの。じんじん。熱いの熱いの熱いの。溢れて、溢れてます中でいっぱいっぱいあふれてるの。
 間髪をいれず、千鶴さんもそう叫んで、虚脱した感じでぐったりとなる。

 あんなちゃんは、硬直がとけて、そのまま千鶴さんの上にのしかかろうとする雅史くんの体を後ろから支え、千鶴さんの隣に横たえた。
 ──うわぁ。ほんとうに溢れている……。
 千鶴さんのあそこかから、にゅるん、という感じで抜けてでてきた雅史くんのは、自分自身が吐き出した白濁液にまみれていて、にゅるんと出てきた後の千鶴さんのあそこからも「よくぞここまで」と感心するほどの量が、ぼたぼたと零れ落ちてきた。
 あんなちゃんは横たわった雅史くんの、その独特の臭いのする液にまみれた部分をそっと撫でさすり、
 ──君も、今日はがんばったね。
 と、心中で一言。
 それから、並んで横たわる千鶴さんと雅史くんの間に少し隙間をあけ、自分自身の身体を割り込ませて、目を閉じてあえいでいる雅史くんの口唇に、ちゅっ、と、自分のを重ねてから、自分の頭を雅史くんの胸の上に預けるようにして、目を閉じる。


[つづき]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅうに

そのよんじゅうに 「千鶴さん喪心」

 ずぶり、と、後ろから一気に貫かれる感触がしたとき、千鶴さんは自分が、
「ひぃ!」
 と声をあげているのを聞いた。声だけではなく、なんだかもう、全身が自分自身の統制を離れ、ばらばらになったような気分だった。ついさっき処女を失ったばかりで、今もじんじんと鈍い痛みを感じる部分を、雅史くんは容赦なく、ずん、ずん、ずん、と、突き続ける。そうして突かれる度に、ばらばらになった自分の全身が、部分ごとに宙に放りあげられるような感覚に襲われる。
 力が、入らない。

 千鶴さんが浴槽の縁にすがりつきながら雅史くんに背後から突かれるのを、あんなちゃんは下から見ていた。千鶴さんの形の良いバストが、雅史くんの動きにあわせてぶるんぶるんと揺れている。
(……改めてみてみると、やっぱりすごく綺麗な形だよな……)
 揺れながらも張りを失わず、あまり形を崩さない千鶴さんのバストを目の当たりに見て、あんなちゃんはそう思った。お母さんも見事な胸の持ち主だから、遺伝的にいえば、自分もそのうち相応に膨らんではくるのだろうけど、……。
(……長い道のり、かもしれない……)
 まだまだ膨らみはじめたばかりの自分の胸を見下げ、こっそりとため息をついてから、あんなちゃんは千鶴さんの下から抜け出す。

 背後から挿入をするために、雅史くんは千鶴さんのお尻を無理矢理持ち上げている。が、千鶴さんの膝ががくがくに震え。そろそろ力が入らないようになってきて、体重を支えきれなくなっているようだった。そんなときにちょうど、あんなちゃんが千鶴さんの下から抜け出してきたので、雅史くんは繋がったまま、ぐったりとした千鶴さんの体を仰向けにひっくり返し、正常位で腰を動かしはじめた。
 もはや千鶴さんはなすがままで、焦点を結んでいない視線を宙にさまよわせながら、突くたびに「ふわぁ」とか「はぁわぁ」とかいう声を、ときおり上げる。

 二度目の千鶴さんの中は、最初の時と同じくらいにキツキツだったが、十分に湿っていることと、そのきつさが、膣の内壁全体が自分に絡みついてくるような感覚を引き出していて、抜こうするつどに、千鶴さんの膣が雅史くんのちんぽに名残を惜しんでいるようだった。最初の時はそんなことを感じる余裕もなかったが、今は、そんな感覚が、とても心地よくて、気持ちよい。あんなちゃんの穴も、千鶴さんのほどではないにせよ、はやりキツキツだったわけだが、一度入るとすっぽりと自分を包み込みんで、まるであつらえたかのように、ぴったりとフィットする感触があった。千鶴さんのは、包み込んで、さらに吸い付いてくるような感覚、である。
 雅史くんは、女性はまだまだこの二人しか知らないわけだが、
(同じ女性でも、あそこの具合は一人一人違うんだな……)
 とか、思った。

 千鶴さんは、自分がすでに当たり前の思考能力を喪失していることに気づいていた。
 最初のきっかけは、やはり、あんなちゃんが壊れて、滂沱と卑猥な言葉を吐いて、自分たちを挑発しはじめた頃で、あんなちゃんが滔々としゃべりながらも自分の体のあちこちを弄くりはじめたこともあって、不覚にも、あんなちゃんの言葉に感応してしまったこと、なのであろう。それまでは、三人の中の主導権は把握しているつもりだったが、今では、あんなちゃんの言葉に理性が押し流された形で、雅史くんに貫かれてはしたなく声を出している千鶴さん自身もそうだが、雅史くんもあんなちゃんも、普段は隠蔽され抑制されている欲望を剥き出しにしている。
「おねぇちゃん、舐めて。きれいにして」
 その、きっかけとなったあんなちゃんは、今は雅史くんに突かれ続けている千鶴さんの上に、逆向きに上乗りになっている。つまり、破瓜の血がいまだ付着している自分の秘裂を誇示するかのように千鶴さんの顔の直上に乗せ、千鶴さんとは逆向きに、四つん這いになっている。いわゆる、69の体勢である。
「わたしも、おねぇちゃんの舐めてあげるから」
 いうが早いか、雅史くんのが結合している部分の上にある敏感な豆に、生暖かい舌を這わせる。
「ひゃん」
 と、千鶴さんは、また声を上げた。
「感じる? 感じてるの、おねぇさん」というあんなちゃんの声が、どこからか、聞こえる。「まぁくんにやられながらわたしに舐められて、このなに溢れさせているなんて、いやらしいおねぇさん。淫乱!」
 ──ああ。わたしっていやらしい、淫乱なおねぇさんなんだ……。
 とか、あまりよく機能していない千鶴さんの思考が、ゆるゆるとあんなちゃんの言葉を千鶴さんに受け入れさせる。
 ──そんな駄目なおねぇさんなら、妹のここを口できれいにするのも、しかたがないよね。うん。わたし、いやらしいんおねぇさんなだもん。
 ぼんやりとそう思いながら、千鶴さんは、顔のすぐ前に晒されたあんなちゃんの裂け目に舌をつけ、ぴちゃぴちゃと音をたてて丁寧に舐めはじめる。そこから分泌されてくる、透明な液体まで啜る。意を決して一度口をつけてみると、何故かすぐに「舐める」という行為に恍惚となり、口の周りをぐちゃぐちゃにしながら妹の中に舌差し入れ、執拗に舌であんなちゃんの中をかき回す。
「ぁ。ぁ。ぁ」と、あんなちゃんの鼻にかかった声が、どこからか聞こえた。
「おねぇちゃんも、気持ちいい?」
「ん。ん。ん」
 舌をあんなちゃんの中に深く入れていたので、咄嗟に返答できない。気持ちいい、というよりも、やはり、じんじんする。破瓜による痛みは未だに尾を引いていて、健在なわけで、痛み自体はなくなっているわけではないんだけど、それとは別に雅史くんに突かれている箇所とかあんなちゃんに舐められている敏感なお豆とかから変な感覚がじわじわと昇ってくる。そのじわじわが、痛みのじんじんする感覚とないわぜになって、千鶴さんは、今までに経験したことがない奇妙な感覚に、自分の身体がどんどん浸食されていることを、自覚する。
「じゃあ、これからもっと気持ちよくしてあげるからね」
 どこか遠くから聞こえるあんなちゃんの言葉とともに、千鶴さんの中に収まっている雅史くんの分身が、一気に体積を増した! ……ような気がした。千鶴さんの体感で、一・五倍くらいに膨張した! ……ような気がする。
「ぐぅはぁあ!」
 悲鳴をあげたのは、千鶴さんだったか、雅史くんだったか。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】






はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅういち

そのよんじゅういち 「雅史くんはみていた」

 無意識的な領域と意識的な領域の境界線上からもたらされる、いつ尽きるともしれないあんなちゃんの言葉の奔流は、聞いている千鶴さんや雅史くんの精神にも左右し。その場の雰囲気をどんどん妖しいものへと変容させていく。
 雅史くんは、
(……あんなちゃん、正気に返ったとき自分の言葉をおぼえてたら、死ぬほど恥ずかしがるんだろうなぁ……)
 などということも思わないでもなかったが、それ以上に、普段のあんなちゃんの口からは決して出ることのない、卑猥な語彙が次々と繰り出され、自分たちを挑発している、という今現在、自分の置かれた状況の非日常的な雰囲気に引き寄せられ、加えて、目の前で繰り広げられている淫靡な光景に目と心を奪われていた。
 あんなちゃんの上に覆い被さるように四つん這いになった千鶴さん。二人は全裸で、お尻をこっちに向けているわけで、当然、性器も丸見えなのである。雅史くんとの情交を終えたばかりのあんなちゃんのは、泡だった透明な液体と破瓜の血がそのまんま残っているような状態だし、きれいに生え際が手入れされているあそこ千鶴さんのあそこには、すでにあんなちゃんの人差し指と中指が入っていっていて、ずぼずぼ出し入りしていて、液体とか泡とかをあたりにまき散らしていたりする。あんなちゃんに下からぶら下がる感じで首に抱きつかれているため、身動きのとれない状態の千鶴さんの体は、耳元とで囁かれるあんなちゃんの「あれほらもうこんなに濡れているくせにおねぇちゃんのおまんこ抵抗しちゃ駄目だよおねぇちゃんほらすっぽり二本指がはいったよ締め付けすごいねおねぇちゃんのおまんこ」などの言葉と、遠慮や抑制をどこかに置き忘れたかのように、荒々しいあんなちゃんの愛撫「濡れ濡れだけどすごい締め付けでほらほらここも撫でようかクリトリス親指濡らしてこちょこちょってすごいねほんの少しく撫でただけなのにまたこんなに汁出しちゃって実は期待しているんじゃないのおねぇちゃんじゃあ中に入れている指少し動かすね音がすごいねおねぇちゃんやっぱり感じているんじゃないすけべ」に応えるように、そこここの血色がよくなり始めている。「まぁくんがみているよすごい目つきでみてみてほらわたしたしのあそこじっとみている」いわれて、雅史くんは上下にならんだ二人の性器をしげしげと見比べている自分に気づいた。「二人ともすごく濡れ濡れだもんねぇ二人ともまた犯されちゃうね」という言葉を聞くと、ふらふらと吸い寄せられるように姉妹レズプレイを現在進行中の二人のほうへと歩み寄っていく。四つん這いになっている千鶴さんの腰に手をかけて、痛いほどに勃起したペニスを千鶴さんのお尻にこすりつけながら、千鶴さんの肩胛骨にキスをする。肩胛骨から首、首から肩、肩から耳、耳から背筋、と、口と舌とで千鶴さんの背中の感触を楽しみながら、同時に、腰を動かして性器で千鶴さんのお尻を堪能し、さらにに背中から回した手で、手のひらに収まりきれない千鶴さんのおっぱいを鷲掴みにして、力任せにもみくちゃにする。「ああおねぇちゃんいい具合で悶えていますねぇこうですかこうですかここがいいんですかここ?ここ?ここがいいの?この中って結構複雑な形状をしているんだねおねぇちゃん。あ。跳ねた。また。この上のところがいいのかなおねぇちゃん涎たれてる今拭いてあげるからね舌でんんんはぁキス上手だねおねぇさんこのしっとりしとした舌の絡ませ方がねぬへへへへへっ」
 雅史くんの背後からの責めと前からのあんなちゃんの荒々しい愛撫とが同時に行われている千鶴さんは、もはや息もたえだえといった態で、浴槽の縁に両手でしがみつき、必死に声を上げるのを堪えている。硬直した自分のものを千鶴さんのお尻に押しつけているだけでは飽き足らなくなった雅史くんはビンビンになったモノを二人分の愛液に濡れぼそった部分にあてがい「まぁくんなにああ間に入れるのおねぇちゃんとわたしとのうんじゃあおねぇちゃんの中から指抜くね」力かませにつっこむ。上下の湿った女陰の挟まれて、にゅぬり、と動く感触。床について体重を支えていた千鶴さんの膝を引き、自分のを挟む形で、姉妹の身体を、つまりは腰を密着させ、そのまま、にゅっちゃら、にゅっちゃら、にゅっちゃら、と、姉妹の襞と襞とををかき分けるように自分のちんぽを前後させる。と、二人分の悲鳴に近い歓声が浴室に轟きはじめた。「動かすと当たるの擦れるのクリちゃんにほらほらおねぇちゃんもこんなに喜んでるしあああああそんな激しくもうさっきやったばかりで敏感になっているんだからそうそうゆっくりでいいのいいのいいの!」にゅっちゃら、にゅっちゃら、にゅっちゃら、と、恍惚となって時を忘れて動かしていると、あんなちゃんはかなり感じるところがあったらしく、いいの!、と一声叫ぶと、ぐったりとしてしばらく動かなくなった。本日何度目になるのだろうか、また軽くいったらしい。千鶴さんと雅史くんはいまだ健在だったので、そのまま動きを止めず、にゅっちゃら、にゅっちゃら、にゅっちゃら、と、雅史くんはペースを変えずに動かし続ける。
 しばらく、にゅっちゃら、にゅっちゃら、にゅっちゃら、と、動き続けていると、あんあちゃんが復活した。自分がぐったりとしても動き続け、刺激を与え続ける雅史くんたちに呆れたのか感心したのか、あんなちゃんは、息を荒くしながらも、
「ねぇおねぇちゃんんんんなんですかなんですかその不満そうな顔はなに入れてほしいの入れて欲しいわけこの淫乱いいわよまぁくんこの犬みたいな恥ずかしい格好のまま後ろからこの硬いのちんちんつっこんじゃえかき回しちゃえ犯しちゃえ出しちゃえ!」
 と、叫びながら、雅史くんが入れやすいように、片手で千鶴さんの入り口を押し広げた。
 雅史くんがその言葉の通り、背後から、あんなちゃんの指の間を縫うように一気にずぶりと貫くと、すでに十二分に迎撃体制をとっていた千鶴さんのあそこは、前のときとは違って、難なく雅史くんを受け入れた。


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迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】








はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのよんじゅう

そのよんじゅう 「二人でおねぇさんを犯そう」

っとうに気持ちよかったんだから嘘じゃなくておねぇさん実はまだいったことないでしょさっきもかなり痛がっていたしほらみてまぁくんの元気なのすっごい元気今も出してないし出したがってぶるぶる震えているよ可哀想に今日おねぇさん大丈夫な日なんだよねまぁくんのためにもう一度中でださせてあげなよほんとちゃんとやればっごく気持ちいいんだからあれほらもうこんなに濡れているくせにおねぇちゃんのおまんこ抵抗しちゃ駄目だよおねぇちゃんほらすっぽり二本も指がすぐにはいったよ締め付けすごいねおねぇちゃんのおまんこ濡れ濡れだけどほらほらここも撫でてあげようかクリトリス親指濡らしてこちょこちょってすごいねほんの少しく撫でただけなのにまたこんなに汁出しちゃって実は期待しているんじゃないのおねぇちゃんじゃあ中に入れている指少し動かすね音がすごいねおねぇちゃんやっぱり感じているんじゃないすけべほらまぁくんがみているよすごい目つきでみてみてほらわたしたしのあそこじっとみている二人ともすごく濡れ濡れだもんねぇ二人ともまた犯されちゃうねでもひどいよおねぇちゃん自分で勝手にまぁくんの初めてとわたしの初めて仕切っちゃっていや気持ちよかったしまぁくんでよかったけどこういうのははやりもっとムードがあるほうがいやいやいやそういう話ではなくてねおねぇちゃんうんおねぇちゃんやっぱ乳でかいねぇ舐めちゃおんんん感じる?んほらこりこり噛むと硬くなるよ先っぽまぁくん知ってたそれともさっきやったうんまぁくんも触るのふんそうだねわたし胸ないしはははいや成長期だしまだまだ育つと思うから乞うご期待ってなにいってだかわたしはうわぁまぁくん大胆に揉んでいるねぇさっきもそんな感じでやったのわたしもおねぇちゃんほどには大きくないけどこれからも揉ませてせてあげるね揉んだほうが大きくなるっていうしでもおねぇさんとは今日だけよ絶対でないよもうやらせてあげないからうんまぁくんはもうわたしのものほかの女とやっちゃいけないのだわかったあはははははいや照れるなぁこういうの改めて口でいうとああおねぇちゃんいい具合で悶えていますねぇこうですかこうですかここがいいんですかここ?ここ?ここがいいの?この中って結構複雑な形状をしているんだねおねぇちゃん。あ。跳ねた。また。この上のところがいいのかなおねぇちゃん涎たれてる今拭いてあげるからね舌でんんんはぁキス上手だねおねぇさんこのしっとりしとした舌の絡ませ方がねぬへへへへへってもうまぁくんはだめだからねおねぇちゃんとしたらわたしはいいのわたしは女の子同士だしおねぇちゃん柔らかいしうん?まぁくんなに?ああ間に入れるのおねぇちゃんとわたしのとうんじゃあおねぇちゃんの中から指抜くねああなるほど間に挟む、と。んん。動かすと当たるの擦れるのクリちゃんにほらほらおねぇちゃんもこんなに喜んでるしあああああそんな激しくもうさっきやったばかりで敏感になっているんだからそうそうゆっくりでいいのいいのいいの!ねぇおねぇちゃんんんんなんですかなんですかその不満そうな顔はなに入れてほしいの入れて欲しいってわけこの淫乱いいわよまぁくんこの犬みたいな恥ずかしい格好のまま後ろからこの硬いのちんちんつっこんじゃえかき回しちゃえ犯しちゃえ出しちゃえ!


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】




はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうきゅう

そのさんじゅうきゅう 「ひどいよ千鶴さん」

 あんあちゃんは冷静な千鶴さんの声をたしかに聞いてはいたのだが、まともに思考をできない状態にあったので、千鶴さんの言葉の意味は理解していなかった。ただ、さっきまで奥まで届いていた雅史くんが、ほんの少し浅い位置で留まりつつ、相変わらずのリズムで往還していることだけは体感している。
 雅史くんは、千鶴さんに制止されるまでもなく、あんなちゃんの中に射精するつもりはなかった。初めてとは思えないほどの狂態をさらしているあんなちゃんとは違って、あそこは硬度を保ちながらも、いっこうに射精感は高まってこないのが、自分でも不思議だった。本日すでに三度の精を放っていたが、それだけが原因とも思われない。あんなちゃんにも千鶴さんにも、もちろん打ち明けたことはないのだが、雅史くんが以前、試しに自慰を連続でやってっみたときの最高記録は、一日に六回にものぼる。もっとも最後の方は、ほとんど水に近い、透明度の高い液体しか出なかったが。雅史くんは、あんなちゃんの感じた様子をみればみるほど、自分自身は冷静になっていった。
 ただ、自分の動きがこんなにもあんなちゃんを喜ばせている、という事実が、とても誇らしくて、かつ、嬉しかった。
 千鶴さんは、もちろん、妊娠の可能性からあんなちゃんの身を守る、という目的が第一番にあたわけだけど、それ以外にも、同じ初めて同士なのに、痛みよりも快楽の方をずっと多く感じているあんなちゃんの様子をみて、理不尽な思いを抱いていたことも、また、確かなのだ。自分のときは、あんなに痛かったのに。今でもじんじんしているのに。
 ……いくら個人差があるといっても、はじめっからこんなによがっちゃっていやらしいうらやましい。
 そこで、例のなんか根本的なところで間違っているような「勉強」で得た知識の中に、「男性の根本をきつく締め付けると、射精する管を圧迫して、射精を防ぐことができる」という一節があったことを思いだし、雅史くんの根本に指を回して渾身の力で締め付ける。雅史くんのは、精液が通る管と同様、普通の血管も締め付けられているわけで、そこに集中した血液は流入流出ともに厳しく制限された状態になったわけで、硬度は変わらないものの、どんどん赤黒く、不健康な色に変色しはじめた。
 そんな変化に気づいたのか気づいていないのか、千鶴さんはもう一方の手を雅史くんの腰に当て、半ば体重を預けるようにして、上下の動きを加速させる。
 侵入する深度こそ、千鶴さんが根本の回した指の幅の分、あんなちゃんの一体感も浅くなったわけだが、その分を埋め合わせるように、千鶴さんの助力分勢いと速度が、今まで以上に加わっている。
 あんなちゃんは、雅史くんと千鶴さんの共同作業によって、半ば強制的に、どんどん高みに運ばれていた。
 雅史くんの下になっているあんなちゃんは、少し前から奇声を発しつつ、両手で頭をかきむしる、雅史くんの首や肩や背中に手を回す、抱きつく、背をそらす、自分の口の周りを舐める、震える、などなど、めぐるましく、雅史くんに縫いつけられている部分以外の部分を動かしていたが、千鶴さんが参加したことにより、その動きの慌ただしさに一層拍車がかかり、かと思うと突然、ピンと背筋を張って、喉をのけぞらせ、
「ぁっーーーぁっーーーぁっーーーぁっーーーぁっーーーぁっーーー」
 としか表記できない、長く尾を引く掠れ声をあげながら、びくんびくんびくん、と、三、四度、全身を痙攣させて、静かになる。
 しばらく床の上でぴくぴく震えているばかりになった。
「いっちゃった?」
「みたいですねえ」
 他人事のような応答をする千鶴さんと雅史くん。
 雅史くんは、しばらく震えているばかりのあんなちゃんの様子を確認して、すぽん、と音をたてて、あんなちゃんの中から自分自身を引き抜く。ほぼ同時に、千鶴さんもそこの根本に添えていた指を離す。
 湯気と透明な液体にまみれているそこは、千鶴さんが指をはなすと、ぶるん、と鎌首をもたげ、なんだか前にみたときよりも、一回り大きく、逞しくなったように見えた。射精の痕跡は、雅史くんのほうにもあんなちゃんの方にも認められない。
「……おつかかれー……」
 このようなとき、どのような言葉をかけるのが適切であるの知らない千鶴さんは、とりあえず、そうねぎらって、ぺちぺちと雅史くんの肩を叩く。実際、雅史くんもかなりきつい肉体労働をした直後で、肩で息してるし。
 しばし無言のまま、三人それぞれ、余韻に浸ったり、休んだり、ただぼうっと見守っていたりして、数分がたった頃、
「んふっ」
 と、横になていたあんなちゃんが、ちょっとやばめの笑い声を上げはじめた。
「んふっ。んふっ。んふっ。んふっ。んふっ。んふっ。」
「大丈夫、あんなちゃん」
 と、四つん這いになって千鶴さんがあんなちゃんの顔をのぞき込もうとすると、あんなちゃんは、その千鶴さん首に素早く腕を回し、がっちりとホールドした。四つん這いになったところに、下からあんなちゃんに抱きつかれた千鶴さんは、ろくに身動きがとれないようになる。
「おーねーえーちゃーんー」
 千鶴さんの首にぶら下がるようにして抱きついたまま、あんなちゃんはとろけたような表情で、千鶴さんの耳元で囁く。
「っごい、さあいこー。とんだとんだとんじゃった」
 平坦な、抑揚のない口調でそういうと、あんなちゃんは、そのまま舌を千鶴さんの耳の中にいれる。ひゃん、という色っぽい声をあげる千鶴さんには構わず、あんなちゃんは、
「さいこーだから、これからまぁくんと二人で、おねぇさんを連れていってあげるねー。これから」
 と、続ける。
 四つん這いのまま拘束されている千鶴さんの背筋に、ぞわぞわぞわぞわ、と、悪寒が走る。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうはち

そのさんじゅうはち 「      」

 どれくらいそうしていたのだろう。
「動くよ」
 とてもとても大事な、しかしなぜか名前の思い出せない人の声がして、にゅるっ、と自分の一部分が引き剥がされる感触を感じた。引き剥がされたその部分は、自分にとってとても大切な部分だったので、欠落を感じた途端にひどく寂しい感じだして、知らず知らずのうちに「んひゃぁ」と、声を上げていた。
 その声が収まるか収まらないか、というタイミングで、間髪を入れず、ずい、と、自分の肉をかき分けて、「とてもとても大事な誰か」が、めりめりと入ってくる。「かぁあ、はぁあ」狭い隘路に無理に割り込んできて、あんなちゃんの奥までを、満たす。無理矢理のように穴を満たされるとなんだか不思議な充足感を感じた。が、すぐにそのあんなちゃんを満たしていた「とてもとても大事な誰か」は引き戻されて「ふぅん」充足感が不足感と寂寥感にとって代わり、完全に抜けるか抜けないか、というところまで引き抜かれ、空漠とした「不足感」を否が応でも感じさせられて「ぃやぁ」そこで少し間をおいてから、ずん、と、また一挙に突かれる。「ぐぅ」それまで感じていた「不足感」が一息に解消され、本来の自分を取り戻したかのような晴れやかな気分になった。だがその充足感も、また引き抜かれるまでのごくごく短い時間しか持続しなくて、すぐにあんなちゃんを満たしていたものが引き抜かれ「あぁ」なんだか自分の一部が無理に引き剥がされたのような空漠さを感じる。
「だめ」入れて。ずん。そう「んふぅ」これ。ずしゃ。「やめっ!」行かないで。ずん。んんんん「やぁはぁ」いいの。ずしゃ「いいっ」駄目なのもっと入れて抜かないで。ずん「はぁ!」そうよそうよそうよ。ずん。いいのいいのいいの「きゅゅゅぅぅっ」ずしゃ。「んん」ずん。「かはっ!」ずしゃ。「ひん」ずん。「ふぅ」ずしゃ。「ふぁ」ずん。「ふぅん」ずしゃ。「はぁ。はぁ」ずん。「んきゅっ」……。
 ずしゃと抜かれてずんと突かれる度に、日焼けしていない真っ白な胴体を一面朱に染めたあんなちゃんの体が、奇声を発しながら、踊る。飛び跳ねる。その思考はすでに脈絡を欠いており、ただただ、性器の粘膜が単調に摩擦されることで発生する快楽に、酔っている。不足と充足、略奪と奉仕、不全と十全、生と死、全と無、とがあんなちゃんの中心に交互にめぐるましく去来し「はぁぁぁあっ」あんなちゃんは、自分自身が「穴」になったような気がした。
 ただ突かれ、満たされるためだけに存在する、穴、に。
 ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。と突かれる度に、あんなちゃんは自我を奪われて、ただ満たされるためにのみ存在する穴となる。そうよ。わたしは穴。ついて突いてツイテツイテツイテツイテ「もっと」ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。穴。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずしゃ。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「ひぃ」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いく」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いいの」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「は。は」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「もう」駄目。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「は。は」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「駄目」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「駄目駄目」ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「い」っくっ。いくの行くの逝くの往くのどっかにいっちゃうの。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。ずん。「いくっ!」
「はい。そこまで」
 千鶴さんが冷静な声で、修道僧めいたストイックな表情で淡々とあんなちゃんを突き続けていた雅史くんの根本に指をまわし、ぎゅっと締め付けた。
「いくのはいいけど、中で出してはだめよー」


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうなな

そのさんじゅうなな 「破瓜」

 あんなちゃんの真っ白になりつつある頭の中に、
「もう。入れて。最後まで。奥まで。突いて」
 という自分の声が聞こえた。自分がそんなことをいった、という意識さえなかった。最初、めりめりと自分の中心に割り込んで侵入してきた雅史くんは、紛れも異物だったが、入り口に執拗に出入りをされるうちに、自分の神経がそこに集中するような気がしてきて、じきに、なにも考えられないようになった。
 ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、と、繰り返される音とともに、自分の中に出入りする雅史くんの感触だけが全てになっていって、なんだか自分が雅史くんを受け入れるためだけに作られた穴そのもの、であるような錯覚さえ、感じた。
「いいの?」
 穴である自分の存在理由=雅史くんの声が、どこからか聞こえる。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
「いいの」
 あなたに入れられるために自分がいるのだから。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
「きて」
 はやく来て。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
「奥まで」
 貫いて。ちゃっ。ちゃっ。ちゃっ。
「最後まで!」
 次の瞬間、あんなちゃんはズゴンと最後まで貫通されて、自分が完全に満たされたことを知った。痛みも、ある。もちろん。が、それ以上に、穴としての自分が、完全に仕様用途を全うした、呑み込むべきものを呑み込めた、ということへの喜びの方が大きかった。あんなちゃんは、自分が完全に埋め尽された、と、感じたとき、「きゅぅうっ!」という短い、悲鳴混じりの吐息をついたことも、背筋をピンとのけぞらしてしばらく硬直していたことにも、目尻からにじんできた涙がこぼれ落ちたことにも、深く侵入した雅史くんを離すまいと両足を雅史くんの腰に回してぎゅうっ、と、拘束していたことにも、気づかなかった。
 ただただ、真っ白になった意識の中で、十全な幸福感を感じて、その、幸福が怖くて震えていた。
「大丈夫?」
 耳元で、とてもとても大事な誰かの声が聞こえた。ええと、誰の声だっけ?
「このままで、しばらく」
 目を閉じたままそういうのが、やっとだった。その、誰か思い出せない声の人が、今自分の一つになっている、ということだけは確かだ。
 あんなちゃんは、その「とてもとても大事な人」の首に両腕を巻き付けて、力を込めて抱きしめる。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうろく

そのさんじゅうろく 「千鶴さんはみていた」

(……すごい)
 なにしろ、他人の性行為ならびに結合部分を間近にみるのは、千鶴さんにとっても初めての経験である。
 最初は、ほとんど無毛のあんなちゃんの割れ目に浅く差し込んだ雅史くんの亀頭を、遠慮がちにくちゃくちゃと動かしているだけだったが、あんなちゃんがさほど苦痛を感じていないようだと確認すると、雅史くんは自分の手で上下に動かしていたものから手を離し、あんなちゃんの腰に手をあてて、前後に出し入れをしはじめた。最初のうちは、雅史くんの肉棒の三分の一にも満たないほどのごく浅い出し入れだったが、あんなちゃんは、ゆっくりと入れたり出したりされるたびに頬を薔薇色に染め、ひどく満足げな吐息を吐く。あんなちゃんの様子をみて、千鶴さんはちょっと複雑な心境になった。
 ……自分のときは、あんなに痛かったのに……。
 くっちゃ、くっちゃ、くちゃ、と、雅史くんは焦る様子もなく、淡々と腰を動かしている。その横顔からは性行中の男性にありがちな貪欲さや卑猥さはほとんど感じられなくて、むしろ、ミッションに携わる修道僧めいたストイックな印象さえ、受けた。自分自身の快楽よりもあんなちゃんのことを第一に優先して考えているのは、ジッと真剣なまなざしをあんなちゃんに据えている事からも、明らかなように思えた。千鶴さんは、弟のように思っていた雅史くんに対して、初めて精悍さを感じた。
 ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、と、ようやく亀頭が埋没するかしないか、という抜きさしの浅さはそのままに、雅史くんの腰の動きだけが早くなっていく。
 雅史くんが、確認をするようにあんなちゃんに目線を合わせると、あんなちゃんは、確かに、こくん、と頷いた。
 雅史くんは抜きさしの深度を少し深め、あんなちゃんの表情が変わるところを見定めて、慎重に、ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、と、速度を一定に保ったまま、動き続ける。そのうち、あんなちゃんの顔から苦痛の色が薄くなった頃を見定めて、また少し深くする、という行為を、何度か繰り返した。
 あんなちゃんの肌に、どんどん赤味が増していく。もともと、雅史くんが挿入をする前あたりから、首から上が朱に染まっていたが、その色が、今は、肩から胸にかけて、上半身のほとんどを占めるほどになっている。水着の後がくっきりと残るほど、見事に日焼けしている部分と、あんなちゃんの本来の地肌の、透き通るような真っ白さと、血色に染まった部分とが、スレンダーなあんなちゃん裸体の肌をいろどっている。あんなちゃんは、ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、と、雅史くんが動く都度に、はぁ、んはぁ、と、熱い息を吐いている。
 やがて、あんなちゃんは、切れ切れに。、いった。
「もう、入れて。最後まで。奥まで。突いて」
 雅史くんの肩ごしにみるそんなあんなちゃんを、千鶴さんは、素直に、綺麗だ、と、思った。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうご

そのさんじゅうご 「浅く静かに挿入せよ」

 繰り返しになるが、あんなちゃんは美少女である、といっていい。姉妹である千鶴さんとよく似た整った顔。より具体的にいうと、目、鼻、口など全体に小作りだが、配置と形のバランスが程良く、頭部自体が体に比べて小さめで、細面でもあるので、手足に比べて顔自体が小さく見える。胸こそ小さめなものの、スレンダーな体つきにに、首から上と手足がよく日に焼け、水着の跡がばっちりとついた様子は実によく似合っていて、精悍な印象を強めている。普段水着に隠れている部分も全裸になっている今は剥き出しになっていて、日に焼けた部分とそうでない部分とのコントラストが、きめの細かい地肌の、まばゆいばかりの白さをことさら強調していた。
 そんな美少女が、まっぱで雅史くんのちんちんを握りしめ、自分で自分の膣口にあてがい、「入れて入れて」と懇願している。向き合って座り込み、自分の入り口にあてがった亀頭部を上下の動かし、すでに湿っているスリットに、ごくごく浅く入れて、顔全体、いや、首から上を朱に染めて、年齢に似合わない淫蕩な笑みを浮かべている。
 雅史くんはごくりと固唾をのみ、小さな声で、「いいの?」、と確認した。
「もう、だからぁ、早く入れて。これ、硬いの。欲しいの」
 あんなちゃんは、正面からまともに雅史くんの目を見据えて懇願する。自分の言葉に昂揚しはじめているのかも知れない。
 そういうやりとりの間にも、雅史くんの亀頭はあんなちゃんの導くままにくちゃくちゃくちゃと水音をたてて、あんなちゃんの入り口を探っている。
「雅史くん」
 いつの間にか雅史くんの背後に忍び寄っていた千鶴さんが、雅史くんの背中に豊かな乳房を押しつけるようにもたれかかりながら、いった。
「お願いだから、あんなちゃんの初めてになってあげて」
 だけど、女性の初めては痛いんだから、優しくしてあげなくちゃだめよ。それと、あんなちゃんの中に出すのは、絶対だめ。
 とも、付け加える。前半部分は、「経験者は語る」というやつである。そういう千鶴さんも、雅史くんの背後から幼い二人の接触部分から目を離せないでいる。当然のことながら、千鶴さんにしてみても、自分以外の性行為を間近にみることは初めての経験である。
 くちゅくちゅくちゅ、と、しばらくあんなちゃんの導くままに雅史くんの亀頭は、あんなちゃんの裂け目を浅く上下に刺激していたが、意を決した雅史くんは、あんなちゃんと向き合ったまま、ゆっくりと腰を前後に動かしはじめた。ただし、振れ幅はあくまで数センチ以内、速度もごくごくゆっくり。
 今まで雅史くんの亀頭の半分ほどしが埋没している程度だったのが、少し押すと、なんとか亀頭全体が隠れる程度には、入った。そこで、ひとまず止める。あんなちゃんは眉間にしわを寄せ、なにかを耐えるような表情をしている。その「なにか」が苦痛なのか快楽なのかは、外から見ただけでは判断できない。ただ、あんなちゃんは、
「もっと」
 と、掠れた声でいった。
 ゆっくりと一度腰を引き、もう一度、同じくらいの深さのところで、とどめる。
 ふはぁ。と、あんなちゃんは深く息を吐いた。
 何度か同じくらいの深さで抜き差しをすると、あんなちゃんの呼吸が荒くなり、雅史くんのが出入りしている部分の湿度も多くなっていく。様子を慎重に伺いつつ、雅史くんは、少しずつ深くしていく。同時に、動かす速度も、徐々に早くしていく。
 ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、という音が浴場に響く。三人の見守る中、あんなちゃんの穴は明らかに弛んできていて、雅史くんの侵入を待ち望むようになっていた。
 雅史くんのものの三分の一ほどがなんの苦もなく入るようになった頃だろうか。その頃にはあんなちゃんの吐息にも「あっ」とか「はぁっ」とか明らかに喜びを訴えるものが増えてきていたのだが、その頃に、明らかに今までとは違う抵抗に、雅史くんのものが阻まれている感触があった。そのことはあんなちゃんの感じていたようで、雅史くんが上目遣いに「このまま続けても?」という意味を込めて、目配せすると、なにもいわず、あんなちゃんは、少し震えながらも、こくんと頷いた。
 実際にはそのまま即座に突貫する、ということはなく、抵抗を感じる部分までをずちゃ、ずちゃ、ずちゃ、と何度も往復してから、少しづつ入れる深度を増していく。あんなちゃんの中を往復する雅史くんが、抵抗を感じるあるあたりにさしかかる度に、あんなちゃんは「ひゃっ」とか「うぁあぁ」とか、とにかく、明らかに苦痛をこらえる小さな悲鳴をあげた。あんなちゃんが悲鳴をあげる箇所で雅史くんが腰を引く、ということを、何度も何度も、繰り返す。と、半眼になって苦痛か快楽かわからないが、何かを堪えている表情のあんなちゃんが、「もう、いいから。はやく、奥まで。一気に」と、切れ切れに、か細い声で訴える。
 雅史くんは、一度こくりと頷くと、ずっちゃら、ずっちゃら、ずっちゃら、ずっちゃら、と、一層、腰の動きを早くした。

[つづき]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうよん

そのさんじゅうよん 「口内遊戯」

 千鶴さんが予測したように、対抗意識も仲間はずれになることに対する恐怖もあっただろうが、それ以上にそのときのあんなちゃんを突き動かしていたのは、欲情である。幼い女の子でも、やはり性欲はあるものだし、昼過ぎから今まで、手を変え品を変え、結果的にそれを挑発し煽ってきたのは千鶴さんの言動に起因する。何度も何度も、さほど時間をおかずに今までに経験したことのないほど性的な興奮&絶頂を経験し、アドレナリン、ドーパミン、その他諸々の多幸感を保証する脳内化学物質がどっぱどっぱと多量に血中に分泌され、なおかつ体力的にもかなり消耗していることもあって、あんなちゃんは理性的な判断よりも本能に従った行動をとるようになっていた。
 ごくごく簡単にいいなおすと、
「本番こそないものの、それ以外の行為はほとんどやるまくりなんだしさー。すっげぇー疲れてるしぃ、まともなこと考えるのもめんどーでさー、もーいいじゃん、とことんやりたいことやっちゃって、いくところまでいっちゃてぇー」
 てな心境なわけである。
 ただ、疲労のため憔悴して目の下に隈をつくり、雅史くんのナニをがっちりと握って、「もっと、おねぇさんにやったこと、全部やって」、と縋りついてこられる側にしてみれば、これは、かなり怖い。あんなちゃんの見慣れた顔が、鬼気迫る相貌を浮かべてちんぽを掴んで迫ってくるわけである。まず美少女といっていい顔立ちであるため、なおさら迫力がある。
 結果、射精した後もなお勢いを保っていた雅史くんの硬直が、あっという間に、萎れた。
「ちょっと。なんで勝手に小さくしてるのよ!」
 雅史くんのが手の中でみるみる小さくなっていくのをみて、あんなちゃんはお気に入りの玩具を取り上げられた子供のように寂しげな顔をした後、雅史くんに絡みはじめた。この辺、ほとんどタチの悪い酔っぱらいの言いがかりに近い。
「えーとぉ……どうすると、大きくなるんだっけ……」
 埒があかないと感じたのか。あんなちゃんは、ふにゃふにゃになった雅史くんのちんちんを伸ばしたりひっぱたりしながら、
「そうだ! かつやくきん!」
 と、思い出したかのように、叫ぶ。ビクン、と、ほとんど涙目になっている雅史くんが、小動物じみた仕草で震えて、ぶんぶんと顔を横に振った。
「……の、前にぃ。あー、なんってったけ、お口でするの」
 すっかり自分の脳内物質に酔っぱらっているあんあちゃんは、舌足らずなろれつの回らない口調でそういうと、「んっふっふ」、と軽く笑い声をあげ、ぱくり、と、未だ精液にまみれている雅史くんの肉棒を口にくわえ込む。すっかり縮こまっているそれを、軽く、噛む。表面を、舌先で丹念に洗う。先のだぶついた皮を舌でかき分け、隠れていた亀頭部分を剥き出しにする。玉を軽く揉みながら、剥き出しになった亀頭部分を舌で転がす。
 すでに三回目も射精を終えたばかりだというのに、雅史くんのものはあんなちゃんの口の中で、たちまち元気を取り戻しはじめた。この辺は、若さの勝利である。
「あー。大きくなってきたぁ」
 あんあちゃんは、相変わらず憔悴した頬を紅潮させ、無邪気に喜んでいる。
「大きくなると、口の中ではもてあますねぇ」
 とかいいながら、もはや口の中に入りきらなくなったモノの竿の部分に、下から上にかけて、舌を這わせる。そのあと、両手で竿を握りしめ、固定した状態にして、ちろちろと鈴口の部分を、舌で弄ぶ。
 雅史くんは、うっ、とうめいて、少し背をのけぞらした。
「ねぇ」
 あんあちゃんは、相変わらず雅史くんのちんちんをがっちりと握りしめたまま、
「もう、これ、入れて」
 と、あきらかに欲情した顔をして、艶めかしい、湿った声で、いった。


[つづく]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうさん

そのさんじゅうさん 「浴場で、欲情」

「やっ。はっ。はっ」
 そのとき、一番快楽を享受したのは、やはりあんなちゃんだろう。ぬるぬると泡にまみれた雅史くんの硬直をずちゃずちゃずちゃとリズミカルに押しつけられて、なおかつ、横から千鶴さんの手や舌が、隙あらば、という感じで、ついばむように、同性同士ならではの配慮を伴いながら、責め立てる。
 雅史くんも、あんなちゃんの反応に引きずられるような感じで高まってきている。自分が腰を動かす度に、あんなちゃんの顔が快楽にゆがむ。甘い声が漏れる。それによりなにより、挿入こそしていないものの、あんなちゃんに触れて動いていれば自分自身にも刺激は返ってくるわけで、「食いちぎられるのではないか」と思えるほど、ぎゅうぎゅうに締め付けられた千鶴さんとの初体験よりは、かえって気持ちよかったかも知れない。
 千鶴さんは、横合いから時折手をだすだけなので、少しずつ冷静さを取り戻しつつあった。
「あんなちゃんと雅史くんがえっちするのは、かまわない。しかし、無防備なあんなちゃんの中に出させてはいけない」という、介入をしはじめた当初の目的を、思い出したのだ。とりあえず、二人ともかなりきている様子だから、放置しておいてもすぐに達するとは思うけど……。
 千鶴さんは、雅史くんの背後に忍び寄ると、むんずと雅史くんのお尻を両手でつかみ、心持ち体重をかけながら、それまで以上に激しく、ぐい、ぐい、ぐい、と、前後に揺さぶりはじめた。
 雅史くんが、
「うはぁ」
 と叫びはじめ、あんなちゃんも白目を剥いて、
「あ。あ。あ。あ。だめ。もうだめ。なんなに強いの。だめなの。だめ」
 と繰り返す。それでも千鶴さんは、非情に徹して手を止めず、さらに体重をかけて、ぐい、ぐい、ぐい。
「やだ。やだ。だめだめだめ」
「うぎぃ。はぁ。やばい。やばいよ」
 幼い二人は絶叫をあげながらほぼ同時に背筋を、ピン、と伸ばして硬直し、ぴくぴく痙攣したかと思うと、そのまま、くたぁ、という感じで全身の力が抜けた。上にいた雅史くんは、崩れる際にとっさに手を使い、なんとかあんあちゃんの体にそのまま落下するのを避けた。雅史くんはそのまま、ごろん、と、あんなちゃんの横に仰向けに転がる。二人のおなかは泡にまみれて、その泡の中に点々と、あきらかに雅史くんから放出された液体が跡をつけていた。その痕跡は、二人の股間かお腹か、胸のあたりまで、点々とついて、放出の盛大さを物語っている。
 二人は、荒い息をして胸を上下させ、しばらく目を閉じてじっとしてた。しばらくして、あんなちゃんはのろのろと起きあがり、まだ小さくなっていない雅史くんの肉茎をしっかりと握りしめ、雅史くんの耳元で、「まだ、ねぇさんにやったこと、やってもらってないぃ……」と、舌足らずな発音で囁いた。心なしかやつれた、疲れ切った表情をしているが、顔全体をピンク色に染めて紅潮させ、目は爛々と輝いている。今日だけでもなんどもエクスタシーを迎え、体力的にもイッパイイッパイだろうに、すさまじいばかりの執念を感じさせる、迫力のある笑顔を見せていた。
(あちゃぁ)
 千鶴さんは、心中で天を仰いだ。
(対抗意識に火がついちゃったか、それとも、仲間外れになることを怖がっているのか……。ここまできたら最後までやって、あんなちゃんを満足させるしかないのか)


[明日の*夜*に続く]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅうに

そのさんじゅうに 「サンドイッチ懊悩」

 今の雅史くんの状態は、前方の微乳、背中の豊乳、しかもびっちりと全身密着しているわけで、これで喜ばない男は男を廃業した方がいい。とはいえ、間近にっつうかほんの数センチ先にあんなちゃんが顔がある状態であり、極力顔には出さないように自制したけど、下半身は正直だった。
(あ)
 なにせ向き合って密着している状態だからして、あんなちゃんは、雅史くんの変化をリアルタイムにお腹で感じているわけで。
(このやろ。ねぇさんがのっかった途端、大きさが増した)
 悔しい。
 実はあんなちゃん、この年齢にありがちなことに、自分の女性と指定の発育状態に対して日頃からコンプレックスを抱いており、このようなとき、それが覿面に表面化する。
 あんなちゃんの上に乗っかっている雅史くんの背中に乗っかっている千鶴さんは、そんなあんなちゃんの心境に気づいた様子もなく、例によって調子っぱずれのデタラメなメロディで「あっいのあーわーおーどーりー」と歌いながら、ボディソープでベタベタにした雅史くんの背中を、自分の前面で。すいすりすり、と前後に「洗って」いる。本題とはまるで関係ないが、千鶴さん、結構音痴の気があるのかもしれない。
 で、千鶴さんの豊かなおっぱいがボディソープでぬるぬるになって背中を往復する度に、雅史くんは「うは」とは「んふ」とかため息をもらしつつ、あんなちゃんのお腹に押しつけられているあそこの硬さを増してぶるぶると震わせているわけで、その感触を「肌で」感じているあんなちゃんは、みるみる「面白くなさそう」な表情になっていく。
 ほんの数センチの距離であんなちゃんの表情の変化を認めていた雅史くんは、「やばいやばい」と思いつつも、背中では千鶴さんの「あっいのあーわーおーどーりー」の悦楽が続いている。顔をひきつらせながらも、雅史くんの男の子は、正直に反応し続けた。
「もう!」
 と、二人の下になっているあんなちゃんが一声叫んだかと思うと、、雅史くんの股間に手を回し、背中から垂れてきたボディソープにまみれた雅史くんの袋をぬめぬめと探る。力の加減がわかってない不器用な触り方で、時として力が入りすぎて痛かったりするのだが、そのぎこりなさがかえって良かったりする。千鶴さんへの対抗意識から攻勢に転じたあんなちゃんは、手で雅史くんの下半身を刺激しながら、口と舌で、雅史くんの顔とか首とか耳とか、とにかく届く範囲内の雅史くんの部位を片っ端から刺激しはじめた。とはいえ、あんあちゃんは年齢相応の好奇心はあったものの、千鶴さんのようにあらかじめ「勉強」してきたわけではないので知識にも乏しく、具体的な実戦経験も(ほんの数時間前までは)皆無に等しかった。で、今までさんざん千鶴さんにいたぶられた経験から、「自分が刺激されて感じた部分」をそのまま雅史くんに「お返し」する、という形を選択することにした。
 あんなちゃん自身はあまり自覚していなかったが、これ以上はない、というくらいに硬直したあそこもろとも雅史くんと向き合った形で体を密着され、なおかつ微妙に動いたりするものだから、実は、あんなちゃん自身の性感も、かなり高まってきていたりする。
 前後から刺激されて、たまったものではないのは、雅史くんである。心中では「うひゃ。あひゃひゃひゃひゃ」という凶気と喜悦を孕んだ哄笑を放っていたが、それを実際に口からだすのは、理性を総動員してかろうじて堪えた。つい数時間前までは童貞だった厨房には過ぎた刺激である。いつ壊れても発射してもおかしくない。かろうじて壊れなかったのは、相手の二人が身内同然の人たちである、という安心感があったため。それに、すぐさま発射しなかったのは、本日すでに、それもごくごく短時間のうちに、立て続けに二度も射精をしていたため、である。逆にいえば、射精はしにくくはなっているものの、今まで立て続けにあーんなことやこーんなことを経験している分、刺激には普段よりも敏感になっている。実際に、雅史くんのあそこは今まで経験してきた中でも最大級に大きくなっており、仮にあんなちゃんと自分自身の体に挟まれていなかったとしても、へそまで届けといわんばかりに反り返っていたのではないだろうか、と、思えるほどに元気よく勃起している。
 壊れこそしなかったものの、半ば理性を喪失しつつある雅史くんは、自分の下にいるあんなちゃんの股を強引に割り、そこに自分の下半身を押しつけるようにして、腰を振りはじめる。上のほうから垂れてきたボディーソープにまみれた雅史くんの、カチンコチンにこわばった陰茎があんなちゃんの幼いスリットに密着して、ずちゃらずちゃらずちゃら、と湿った音をたてはじめ。すると、あんあちゃんは半眼になり、細い頚をのけぞらして、「んふぁ」「あふぁ」「ふぁん」などと鼻にかかった声を立て始める。剥き出しになった、よく日焼けしたあんなちゃんの喉に雅史くんがかぶりつき、じゅりゅじゅると唾液を塗りつけるように舐め回す。
 一方、雅史くんの上で「あっいのあーわーおーどーりー」を行っていた千鶴さんも、二人の動きが激しくなるにつれて、「あっいのあーわーおーどーりー」の継続が困難になっていた。なにより、雅史くんの背中を刺激することで、自分自身も感じるところがあって興奮してきたし。破瓜したばかりのあそこは、月並みな表現で誠に申し訳ないが、俗に言う「いまだになにかが入っているように感じる」状態で、いくら性的な興奮を感じても、今更なにかを挿入したいとは思わない。それでも、それでも、他人と肌と肌で肌での触れあいをする快感は、やはりあるわけで……。
 千鶴さんは、自分自身の興奮を少し静めるために、今度は横抱きになる形で、それぞれに動き始めたあんなちゃんと雅史くんの愛撫に乱入する。二人のうち、どちらのほうにも差別することなく、ゆっくりと優しく、愛撫しはじめる。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅういち

そのさんじゅういち 「二人時空発生!(しかし即キャンセル)」

 つい昨日まではまるで異性との経験がなかった二人だが、今日の午後のわずか数時間のうちにめきめきと経験値を蓄え、今ではお互いの裸体を愛撫しつつ、ディープに舌をお互いの口内に差し入れ、かき回し、唾液を交換するようなことにも臆さないほどになっていた。口唇を重ねながら、あんなちゃんの手は股間からだんだんと上にあがり、雅史くんのお腹のあたりをさすったあと、肋、胸、肩、と、輪郭を確かめるようにはい回る。あんなちゃんの腰のあたりにあった雅史くんの手は、片方は背筋をなぞるように上に上がり、もう片方はさがって、お尻の感触を少し楽しんだ後、太股を抱きかかえる。あんなちゃんの顔が雅史くんの顔から離れる。口と口の間に唾液の糸ができている。雅史くんの上で、あんなちゃんは大きく股を広げることになり、半ば上体を起こすと、ちょうど雅史くんの勃起していた部分に接触していたクリトリスに、今まで以上の重量がかかる。あんなちゃんは「っふぁっ」と小さな声を上げる。リビングで無理にやらされた姿勢に近いし、そのときはスパッツと下着を隔てて接触していた箇所が、今は直に肌に触れている。雅史くんの両手は、あんなちゃんが上体をそらしたためできた空間を横切り、下からあんなちゃんの膨らみかけた双丘を掌で包み込むようにしながら、体重を支える。軽く、揉む。親指と人差し指で、先端の突起を探り、少し力を込めてこりこりと摘む。「んっふっ」と、あんなちゃんの吐息が漏れる。あんなちゃんは覆い被さるように、雅史くんの顔に自分の顔を近づけ、まともに雅史くんの目を見据えながら、
「もっと」と、いった。
「もっと、やってみなさいよ。おねぇさんにやったこと、それ以上にすごいこと、全部」
 緊張した、掠れた声で、挑発する。
 雅史くんは、上気したあんなちゃんの顔を間近にみた。千鶴さんとよく似た、整った顔立ち。普段、あまり意識したことはないが(幼なじみ、などというものは、そんなものである)、たしかに美形、美少女といえるかもしれない。

(あれ?)
 一方、湯船につかりながら二人の様子をにこにこと見物していた千鶴さんは、自分の下半身に生じた異変に気づいた。慌てて湯船から出て、二人に背を向けて、自分の割れ目に指をはわせる。そこから出てきたものを確認し、納得したように頷き、シャワーでよく流して洗う。
(そっか。中にだしたら、いつか出てくるんだよね。中で吸収されるわけでもないし)
 収縮しきった千鶴さんの膣が今になって解放した雅史くんの精子を洗い流しながら、千鶴さんは一人納得した。それから、
(あ)
 と、今更ながらに、気づいた。
(あんなちゃん、避妊の用意してない!)
 くるりと振り返ると、幼いカップルはすでに臨戦状態。手足をねっとりと絡ませての愛撫に余念がない。事前に何度かいった者同士なので、初心者といえどがっついたところがなく、しかし、初心者故にお互いの体の機微を熟知していないので、愛撫のしかた自体はどこかぎこちない。それでも十分に高まりあっているようで、今は雅史くんが上になり、あんなちゃんの胸を揉みながら、口唇をあんあちゃんの首筋にはわせ、ゆっくりと腰を動かしている。性器で性器を刺激しているだけで、挿入はまだしていないらしい。
 千鶴さんが背後から忍び寄り、雅史くんの背筋に、つつつつつ、と、指を走らせると、予期していなかったいきなりの刺激に雅史くんが「うはぁ!」と、上体を起こし、雅史くんとの接触部分がいきなり動いて急激に刺激をうけたあんなちゃんも、「んぁあぁ」と、なんか艶めかしい悲鳴をあげる。
「みているだけでは寂しいから、おねぇさんも仲間にいれてくださいねー」
 といいつつ、背後から雅史くんの背中に抱きつき、むにゅ、と体重をかける。
 雅史くんは、かなり欲情した感じの微乳美少女を下に、肌の弾力が心地よい美女を背中にはりつかせて、まさに文字通り、「板挟み」状態に、なった。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのさんじゅう

そのさんじゅう 「あんなちゃんご機嫌ななめ」

「あらー。また汚れちゃいましたねー」
 どこか遠いところから聞こえてきた声が、空白になっていた雅史くんの頭にしみわたり、徐々に覚醒へと導く。
「……これが……まぁくんの……臭い……。
 ……へんなの……」
 あんなちゃんの、心此処にあらず的な、魂の抜けたような呟きも、聞こえた。いわれてみれば、たしかに、雅史くんの鼻にも覚えのある「むっ」とするような悪臭が届いている。
(ああ。)
 雅史くんは思った。
(そうか。千鶴さんに、無理矢理……)
 ねっとりと顔にかかった生暖かい粘液質の感触を思い出し、薄目をあけようとすると、
「今、流しますからねぇー」
 という声とともに、熱い奔流が顔に浴びせられる。いつの間にか、自分の身体は、浴室の床に仰向けに横たえられていたらしい。シャワーは、顔からはじめって、胸、お腹、股間、と、頭の方から足下へと、丁寧に浴びせられた。
「二回目なのに、また、いっぱい出ましたねぇ」
 目を開けると、あんなちゃんの顔がどアップになっていた。どうやら、横たわる雅史くんの上に覆い被さるように、四つん這いになっているらしい。顔の一部と鬢のあたりに、見覚えのある白い液体が、まだ残っていた。あんなちゃんは、自分の顔にかかった雅史くんの精液を指先で掬い、感触を確かめたり、鼻に近づけたて臭いをかぎながら、「……これが……まぁくんの……」とかぶつくさ呟いている。目が潤んでいて、半眼で、雅史くんは、この日何度目かの「いやぁな予感」を感じた。
「……あのー。あんなちゃん」
 雅史くんは、極力相手を刺激しないように、できる限り優しい声を出したつもりだったが、緊張と不安とで、顔はひきつっていたかも知れない。
「顔、汚れているんですけれども……」
「じゃ、きれいにして」
 間髪入れず、という感じで、あんなちゃんは答え、ずい、と、さらに雅史くんの身体の上に体重を預ける。当然、顔はもうほとんどくっつかんばかりに近づいている訳だし、ぷに、と、かなり硬くなった尖った乳首も、あるかないかの微妙な大きさの乳房とともに、雅史くんの胸板に押しつかられる。
 雅史くんがあんなちゃんの顔を拭おうと、手をあげると、
「だめ。舐めて、きれいにして」
 といいながら、目を閉じて、自分の顔を雅史くんの口元に近づける。
「……だってこれ、ぼくの出した……」
「おねぇさんとは、」
 あんなちゃんは、雅史くんに躊躇いを許さない強い語調でいい、雅史くんの股間に手を伸ばし、ぎゅっと、袋を、手のひらで包み込むようにして、握りこんだ。
「もっとすごいこと、いっぱいやったんだよね」
 硬い声とともに、雅史くんの急所を掴んだ手に、力がこもる。あんなちゃんのつぶった目尻に、少し涙が浮いている。雅史くんは、「あうぅ」という情けない声を上げると、観念して、あんなちゃんの顔に舌を這わせはじめる。最初は舌先で遠慮がちに皮膚の上をたどるようなものだったのが、徐々に大胆な動きをみせるようになり、終いには、あんなちゃんの首に両手をまわし、ぴちゃぴちゃと盛大に音をたてて、顔中をなめ回すような感じになった。
「もう。くすぐったいよ」
 いいながら、あんなちゃんも、自分の手で包んでいた雅史くんの部分を、撫でさすりはじめる。そのすぐ上で、二人のお腹に挟まれるていた雅史くんのが、むくむくと力を取り戻しはじめていた。
(あ。)
 肌を接しているあんなちゃんも、当然その変化を感じているわけで、
(もう、こんなに……そうか、こういう風に大きくなるのか)
 袋の表面にはわせていた手を、上の、竿のほうにもっていく。雅史くんが「う」とうめいて、あんなちゃんの首に回していた手をほどき、あんなちゃんの細い腰にまわした。
 どちらからか、ということもなく、ゆっくりと、そのまま口唇を重ねていく。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうきゅう

そのにじゅうきゅう 「お風呂でGO!」

 ところで、あんなちゃんは疲労困憊していた。午前中いっぱい水泳部の活動で泳いでおり、その後、強制的に二回、千鶴さんと雅史くんの情事を盗みみながら自分ですること一回、計三回もの絶頂を短時間に経験している計算になる。ようするにその、平たくいうと、腰が立たない状態だった。
 というわけで、千鶴さんと雅史くんとに両肩を担がれる恰好で、お風呂場までは運ばれる。三人とも全裸、なわけで、もちろん、恥ずかしくないわけはないのだが、なにしろつい二、三年前までは普通に一緒にお風呂に入っていたような、家族も同然の関係なわけで、ふに~、と両側から支えられながら運ばれている途中で、頭をうなだれて雅史くんのぶらぶらが目に入っても、
(あ。子どものときと同じかわいい形にもどっている)
 などと、さり気なく観察する余裕もでてくる。
 三人揃ってお風呂場に入り、千鶴さんがシャワーの温度を確かめながら、水温を調整している間、雅史くんは、ともすればその場に崩れそうになるあんなちゃんの肩を抱いて支えている。肩にのせられた掌が案外に大きくて、「ああ、男の子の掌だ」とか思うと、頬が少し熱くなったりする。
 千鶴さんは三人の身体に少し熱めのシャワーを浴びせた後、何故か、自分の身体にボディーソープを塗りたぐり、「おねぇさん、これでもいろいろ勉強したんですよー」とか脳天気な口調でいいながら、「あーいーのあっーわーおーどーりー」とか怪しげな節回しで歌いながら(たぶん、即興、かつ、自作のメロディと推測)、がばり、とばかりに二人の身体を抱きすくめ、すりすり身体を押しつけるようにして、泡立てはじめた。
 あんなちゃんは不安八割期待二割、雅史くんは不安二割期待八割の心境で、「おねぇさん、その勉強、教材の選択からして根本的なところで大きく間違っています」と、例によって心中「のみ」でつっこみをいれつつ、それでも、呪縛されたかのように(イヤ、実際にまとめて抱きすくめられているわけで、物理的にも拘束されているわけですが)ボディソープのぬるぬるした表皮をまとった千鶴さんのぷりぷりとした乳房の感触を、全身で受け止めた。そのぬるぷりな感触は流石に某風俗産業界の伝統芸として受け継がれているだけあって、それだけでもとてもとても気持ちよくて、でも、千鶴さんはそれでけでは満足できないみたいで、あんなちゃんと雅史くんの身体にもボディーソープをふりかけて、あんなちゃんには、「ちゃんと動かないと、おねぇちゃん、また雅史くんとっっちゃうよー」と、にこにこ、雅史くんには、「さっきおねぇちゃんの中に出しちゃんったんだよねぇー」と、にこにこ、で、ただでさえぬるぷりをされながら、こういう後押しまでされて、なおかつ自制心を保てる人がいたら、そちらのほうがかえって珍しい。
 と、いうことで、さほど時間をおかず、泡まみれになった三人は、上になったり下になったりしつつ、お互いの身体をまさぐり合うようになった。雅史くんは、発育途上の微乳スレンダー健康日焼け美少女と二十歳前の中肉中背の美乳美女に挟まれて、全身で全身をくまなく愛撫されたりしているわけで、男性なら誰でも羨望の念を抱くような境遇である。若いし、実はまだ一回しか出してないし、で、あそこもすぐに元気になった。
「さっきはあんなちゃんを、いじったからねー」
 その声に雅史くんが、はっ、と気づくと、いつの間にか千鶴さんにバックをとられている。いや、泡まみれのおっぱいが背中に背中に密着している状態で、これはこれで気持ちいいんですが。でも、その背中から泡まみれの手がでてきて、「出したばかりなのに元気ですねー」とかいいながら雅史くんのをぎゅっとにぎったり上下にしごいたりするとちょっと困ります。いや、やはり気持ちいいことはいいんですが。気持ちよすぎて、かえって困ります。
「……まぁくん……の……」
 いつの間にか雅史くんの正面にきていたあんなちゃんは、まだちょっと疲れているのか、ぼーっとした様子で、ちょっと頬を赤らめつつ、でも、なにか魅入られでもしたかのように、雅史くんのにまじまじと視線をそそいでいて、意識的なのか無意識的なのか、少しづつ顔を近づけていく。
「あんなちゃんも触ってみましょうねー」
 千鶴さんは、あんなちゃんの手首をもって、雅史くんのものをあんなちゃんに握らせる。あんなちゃんも別に抵抗らしい抵抗もせず、でも、指先が触れるときはちょっとこわごわした感じだったが、小さな掌でいったん包み込むように握ってからは、握る力に強弱をつけたり、握った手を軽く上下に動かしてみたり、と、いろいろ試している。動き自体はそんなに激しい物ではないけど、ごく身近な存在であるあんなちゃんがすぐ目の間に顔をおいてやっている、ということと、ボディソープのぬるぬるっとした感触との相乗効果で、雅史くんのは今まで以上に反応し、余分な包皮をつきやぶって、未だ十分には発達していないとがり気味の亀頭を露出させる。
「……なんかおねぇさんのときより元気になってませんかぁ? 雅史くん?」
 背後から囁かれる千鶴さんの声にも、なんか少し怒気が含まれているような気がする。でも、背中には千鶴さんのほどよく豊かな双丘が押しつけられていて、それどころか、腰まで密着しているから、千鶴さんの下のヘアの泡まみれの感触まで伝わってきて、前方のあんなちゃんは上気した顔をしながら雅史くんの股間をのぞき込みつつ、しごいているわけで、こんな拷問じみた状態で厨房に元気になるなというのは、はっきり言って無理です。
 とか思っている間にも、なんか千鶴さん、挑発するように背中に自分の身体を押しつけてぐにょぐにょ動いているし。あんなちゃんも、握っている力が強くなって、動きも速くなっているし。
「雅史くん」
 だんだんと、地味に高まって来つつある雅史くんの耳元に、千鶴さんが囁く。
「そろそろ、出したいですかぁ?」
 いうのと同時に、千鶴さんは握っているあんなちゃんの手に自分の掌を重ね、がしゃがしゃがしゃ、と高速で動かす。たまらず、雅史くんが「うはぁ!」と声を上げながら、がくんがくん、と頷くと、
「じゃぁ、今だしちゃいましょうねぇ」
 いいつつ、器用に、くるり、と、雅史くんの上下を逆転させた。いわゆる、「まんぐりかえし」という体勢である。(男性がやる場合は、「ちんぐりかえし」とでもいうのか?)
「え?」と、雅史くんがいぶかしむ間もあらばこそ、千鶴さんは、
「この姿勢だと、おしりの穴が丸見えですねぇ」
 とかいいつつ、がっしりと上方になった雅史くんの下半身をおさえつけ、乳牛の乳搾りをするような動作で、雅史くんのものをさらに力をいれてがしょがしょとしごきはじめる。
「はい。あんなちゃん。雅史くんに恥ずかしいところを観られたから、こんどは雅史くんの恥ずかしいところを二人で観ちゃいましょうねぇ。目の前で男性が射精する瞬間、なんて、そうそうみる機会ありませんよー。雅史くんが暴れないように、足首を床に押さえつけてください」
 と、いいつつ、さらに、がしょがしょ。っていうか、あんなちゃんも素直に頷いて、こっちに寄って、足首を抑えて体重をかけないでください。いや、そんなに顔を近づけると恥ずかしいんですが。っていうか、この位置からだとあんなちゃんのも丸見えですし。あ。あ。あ。
「雅史くん、びくびく震えはじめましたねぇ。感じてきましたかぁ。出そうですかぁ」
 がしょがしょ。あんなちゃん、そんな鼻息が当たるほど近づいてみなくても。
「おねぇさん、さっきはすごく痛かったんですからねぇ」
 結局その辺の意趣返しですかおねぇさん。がしょがしょがしょがしょ。でもあれは千鶴さんが半ば無理矢理、あ。あ。あ。あ。あ。あ。
「雅史くんも、痛くしてもいいですよねぇ」
 え? と、雅史くんが思う間もなく、なにかが、雅史くんのアヌスに、ぬるりと侵入した。もちろん、雅史くんには初めての、未知の感覚だったわけだが、ボディソープを塗りたくられた千鶴さんの中指がかなり乱暴に雅史くんの内部を蹂躙する。
「男の人も、括約筋を刺激すると、かなり興奮するらしいですよー」
 でもって、前のほうは相変わらず、以前にも増してものすごい勢いで、がしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょがしょ。
「さあ、雅史くん、おねぇさんとあんなちゃんの目の前で、お尻の穴丸出しのまま、盛大に出しちゃいましょー」
 雅史くんは屈辱的な姿勢のまま、勢いよく盛大に射精した。もの凄い勢いで飛び出した大量の熱い精液は、とっさに身を離したあんなちゃんの身体にはあまりかからず、重力に引かれ、そのほとんどが、雅史くん自身の顔に降り注いだ。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうはち

そのにじゅうはち 「ちゅるどれんず・ぷれい」

 雅史くんは、白日の下にさらされたあんなちゃんのとろとろに濡れたあそこに目を釘付けにしたまま、ごくりと固唾を飲み、「あんなちゃん、ちょっと触ってもいい」と、掠れた声でいった。そして、あんなちゃんの返答を待つまでもなく、姿勢を低くして、あんなちゃんの割れ目に指を添える。
「女の子のあそこは敏感だから、乱暴にしちゃ駄目。触るなら、そっと、そっとね」
 千鶴さんのアドバイスに従って、千鶴さんの指で押し広げられたピンクの裂け目をまじまじと見つめながら、指を触れるか触れないか、というくらいの微妙な圧力を維持しつつ、襞と、剥き出しになった内部とに、指をはわせる。あんなちゃんは頭をのけぞらし、目を閉じて「くぅぅぅ」とか細い声をあげていて、あんなちゃんの深部から液体がにじみ出る。「あんなちゃん、また濡れだしましたね。これだけ濡れれば、もう少し深いところまで指を入れても大丈夫だと思いますよ」千鶴さんの言葉に従って、思い切って指を第二間接のところまで入れてみる。弾力に富んだ抵抗はあったが、思いの外、スムースに入った。ゆっくりと入れたり出したりしてみると、壁面が収縮し、指にからみつくような感じになる。あんなちゃんは顔を真っ赤にしながら、いやいやをするように首を振っている。「雅史くん、舌の使い方巧かったから、あんなちゃんにも試してもらいましょうねぇ」もはや、千鶴さんの言葉には逆らえない雅史くんである。ゆっくりと顔をそこに近づけるだけで、あんなちゃんは「ひぃ!」と、息を吸い込み、そこに口づけをすると、「うひゃぁ!」と叫び、舌先でクリトリスをつつくと、「あはぁ!」、押し広げられた内部を舌で舐めはじめると、明らかに、喜悦のものとわかる声を上げはじめた。雅史くんは恍惚とした表情を浮かべてあんなちゃんの股間に顔を埋め、本能の赴くままに、ぴちゃぴちゃと音をたてて、そこを舐め回す。膣内に舌を入れ、襞に吸い付き、クリトリスを軽く噛む。いつの間にかあんなちゃんは、雅史くんが無我夢中になって与える刺激に完全に身をまかせ、歓喜の声をあげながら、股間にある雅史くんの頭部を両手両足で抱きつき、自分の方に押しつけるようにしていた。
 二人は、しばし、幼い本能の赴くままに、夢中になっておらーるセックスの桃源郷を彷徨っていたが、やがてあんなちゃんのほうに限界が訪れて、あんなちゃんが「きゃはぁ。くぅはぁ。かぁふぁ!」とか叫んだかと思うと、その場でピンと背筋を伸ばし、ぴくぴくと痙攣したあと、ぐったりと体中の力を抜いた。
 雅史くんのほうも、あんなちゃんが達するのを確認してから、肩を激しく上下させて、ごろん、と仰向けになって、ひどく満ち足りた顔で天を仰ぐ。
 しばらく、恍惚境を後にして、奇妙な沈黙の中にあった二人を現実に引き戻したのは、やはり千鶴さんだった。
「雅史くん。あんなちゃんの足下に絡みついている、汚れたのをとって」
 あんなちゃんには、もはや抵抗する気力もない。
「はいはい。
 お洗濯して、みんなでお風呂にはいって、きれいになってさっぱりするの!」
 という、有無をいわせない千鶴さんの一言が、残り二人の頭の中に染みわたる。「家事のエキスパート」モードにはいった千鶴さんに逆らってはいけない、ということは、あんなちゃんにしろ雅史くんにしろ、骨身に染みて理解していた。この辺の呼吸は、なにしろ幼少時からの「躾」の賜物であるからして、ほとんど条件反射に近い。
 ただし、その後に、千鶴さんが、
「その後で、三人でたっぷりと楽しみましょーねー」
 というのを聞くと、
「おいおい。どこまで本気でいっているんですかこの人は」
 と、ほぼ同時に心中でつっこみをする年少組二人であった。
(でも、やはり口には出せないし。千鶴さんが十分に「やる気」であることは、二人とも認めたくはなかったが、実は、ほぼ確信していたりする)


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうなな

そのにじゅうなな 「絡む美姉妹」

「あ~ん~な~ちゃ~ん~」
 千鶴さんの眼鏡のレンズがなにかイヤな光りかたをした。千鶴さんの裸眼の視力は眼鏡かコンタクトを装着しないと、室内も安全に歩行すすることもままならないほどに貧弱のものだった。強度の近視である千鶴さんが起床時にまずすることは、眼鏡をかけること、であって、この時も例外ではない。
「こんなところで、こんなところで、いったいなにをしていたんでしょうかねぇ? 返答によっては、おねぇさん、かなり怒ったりしちゃうんですけど……」
 初めての房事を出歯亀された女性としては当然の怒りかもしれないが、キッチンで自分があんなちゃんにした所行をすっかり棚に上げているあたりは流石である。
 半ば意識を喪失してドアノブに寄りかかっていたあんなちゃんは、いったい何事が起こったのか把握するのに時間がかかった。千鶴さんにそういわれて初めて顔をあげ、と思ったら、あげた目線にもろに雅史くんのぶらぶらが入ってきて、真っ赤になって視線をさげる。と、今度は自分の陰毛が目に入り、そこで初めて自分がどういう格好をしているのか、という自覚を強くする。普段なら大声をあげているところだが、いろいろなことがありすぎて混乱をしているあんなちゃんは、自分自身がついさっきまで覗き見をしながら自慰をしていたことを思いだし、裸であることよりも、自らの行為とそれを自分の姉と雅史くんに知られたことに羞恥を感じ、すっかり気弱になったのとで、しょぼん、という擬音が聞こえそうなほど悄然と頭を垂れた。じわり、と、目尻に涙が浮かび、しかし、おとがいに力を込めて、泣きそうになるのを、必死でこらえる。
 雅史くんも、あんなちゃんの状態をみてそれなりに冷静に事態を把握はしたが、あんなちゃんとも千鶴さんとも、まことに目が合わせづらく、天井のあらぬほうを見上げてこりこりと痒くもないこめかみを掻いたりしている。いやもちろん、あんなちゃんへのうまいフォローの仕方を頭で考えてはいるのだが、人生経験の乏しい十×歳では、このようなシーンで咄嗟の機転を効かせるだけの包容力を期待するのはチと酷であろう。
「さぁ~て~。あんなちゃんは、こんなところで、いったいなにをしていたのかなぁ」
 自分の感情を整理するのに忙しい年少二人組をおいて、物語を加速するのはやはり千鶴さんである。丸めた洗濯物を放りだし、いつの間にかあんなちゃんのバックをとっている。あんなちゃんが俯いている隙に背後に回った千鶴さんは、あんなちゃんの両腕ごと、あんなちゃんの胴体に自分の両足を回して戒めている。
 この状態だと、あんなちゃんは両手の自由が効かないだけではなく、身動きもろくにとれない。
 千鶴さんは、スパッツと下着がまとめってずり下がって剥き出しになっているあんなちゃんの内股を、すりすりすり、と、撫でさすりながら、「こんな格好でぇ」と、背後から耳に息を吹きかけるように、。囁く。あんなちゃんは、びくり、と全身を震わせた。「ここをこんなに濡らしちゃってぇ」と、あんなちゃんの幼い裂け目にゆっくりと指をはわせる。
 雅史くんは、丸見えのあんなちゃんのそこから目が離せなくなった。
 あんなちゃんのあそこは、千鶴さんの同じ場所と比べるとかなりシンプルな形状をしていた。まず、陰毛が薄く、ほとんどないといっていい。産毛を少し太くした程度の細いヘアが、申し訳程度にまとわりついているような感じだった。おかげで、あんなちゃんの陰部を、細部までしっかりとみることができる。千鶴さんのそこには、割れ目の両脇にひだみたいなのがあり、閉じた状態だと口唇のようにみえる。が、あんなちゃんのそこは、すっと線がはいっただけの、筋目のようにみえた。その筋目の上部に、ぷっくりと豆のような突起がでている。
 千鶴さんが指を秘部にゆっくり這わせ、上下にさすっても、あんなちゃんは肩を震わせるだけで、なんとか声をださないように我慢できた。が、千鶴さんの愛撫も、あんなちゃんの秘裂をくちゅくちゅと弄ったり、耳に息を吹きかけたり、首筋をねっとりと嘗めたり、耳の穴に舌をつっこんだり、と、だんだんとエスカレートしていく。そして、
「ほーら、雅史くん。これからあんなちゃんのあそこを、開きますよ。よーく中身を見てくださいねー」
 という千鶴さんの一言はさすがに覿面に効いて、かなり狼狽した様子で。あんあちゃんは両手両足をばたつかせ、体を左右にゆすり、「いやぁ、やめてぇ」と絶叫しながら、必死の抵抗をしはじめる。……実際には、あまり効果はないようだったが。
「あんなちゃんはぁ、さっきおねぇさんと雅史くんのを『じっくりと』みたんだから、おあいこでしょ」
 と、『じっくりと』の部分にアクセントを置く千鶴さんは、容赦がない。隠れたS属性でもあるのか、これではまるっきりたちの悪いセクハラ親父である。っつか、あんたは鬼か、と、問いつめたくなる。
「それにぃ、ほら。雅史くんが、あんなにおちんちんギンギンに大きくして期待しているんだからぁ、それには応えてあげないとぉ」
 雅史くんは内心で、「いや、目の前で、手足顔だけが健康的に真っ黒に日焼けし胴体部分の肌の白さとの落差にくらくらっとくる微乳スンダーなあんなちゃんの、例えれば「未熟な青い果実を食べてぇん」的な裸体に、出るべきところは程良く出てしかしウェストはきゅっと締まった、千鶴さんの、例えれば「熟れる直前の食べ頃いっぱい夢一杯」な裸が背後から長い足を絡ませて拘束し、軽SM的レズプレイをはじめちゃったら、誰でもそりゃギンギンにぴんこ立ちになりますがな」、と、つっこみつつ(でも、口には出さない)、確かに、目の前に剥き出しになっているあんなちゃんの、陰毛が薄い「あそこ」から目をはずすことができないでいた。
 千鶴さんのその言葉で、あんなちゃんも、やっと顔をあげ、すっぽんぽんのままの雅史くんと、その前方で起立してる若い剛直を、はじめてまともに見据える。余分な肉がついていない雅史くんの体は、細くて、まだぜんぜん大人の体にはなっていなくて、でも肩とか胸とかがいくぶん肉厚になりはじめていて、子供から青年になるまでの、ちょうど過度期にある。ことが、わかった。精悍にみえないこともない雅史くん裸体に、ピョコン、と飛び出すようにくっついているあそこは、なんだか場違いというか、とってつけたような、不自然な物体のように、あんなちゃんには、思えた。ティッシュかなにかでざっと拭ってはいたのだろうが、根本の陰毛のあたりはまだなんか濡れていて、よくみると細い湯気をたてている。雅史くんのあそこはきれいなピンク色の包皮に包まれていて、その包皮先端から、包皮よりもちょっと血色の濃い肉色のものが、ちょこんと突き出ていた。マンガやなんかでは、キノコ型だったり血管が浮き出ていたりするものだが、そういうのに比べると、全体のフォルムがシンプルで、細長くて、せいぜい包皮の皮膚に静脈血管がうっすらと透けてみえる程度で、全体に尖った感じにみえた。やはり、マンガとかに描かれるあの絵は、特徴を極端にディフォルメさした記号的な絵、なのだろうか、と、あんなちゃんは、不思議に冷静になった頭で、考える。
 千鶴さんは両足であんなちゃんの体を拘束したまま、自由を奪った状態で、背後からあんなちゃんの股間のほうに手を延ばし、「暴れると、かえって痛くなるよー」とかいいながら、つんつん、と、あんなちゃんのクリトリスを二、三度指先ではじき(あんなちゃんは、びくん、と体を震わせた)、すでにとろとろと体液を分泌している秘裂を人差し指で上下に二、三度さすり、「はーい。ご開帳ー」とかいいながら、ふに、と、陰唇を左右に押し広げる。上からのぞき込みながら、「わー。きれいなピンク色していますねー」などと、本気で感心している。千鶴さんにしても、同性のそこの「中身」を目の当たりにするのは、たぶん初めてのことなのだろう。それから、「雅史くん、このまま、みているだけでいいの? 今ならあんなちゃん、なにされても抵抗できないですよー」などと、どこまで真面目に言っているのかわからないが、そう、唆す。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうろく

そのにじゅうろく 「いんたーみっしょん」

「んふ。んふふふふふ」
「……なんですか。変な笑い方して……」
「いや。とうとうやっちゃたなぁ、とか思うと、結構感慨深いものがありまして」
「……わかりますけど、その笑い方、やめてください……」
 ぐったりとベッドに寝そべった汗まみれの二人がそんな会話をはじめたのは、五分から十分ほど、ベッドの上で死んだようにぐったりとのびてからである。
「さて、これからお夕飯の支度もあるし、シーツも洗いたいし、ぼちぼち起きましょうかねぇ」
 雅史くんが「千鶴さんはタフだなぁ」と思うのは、このような時だ。いや、外見上の印象とは違って、幼少時から合気道を嗜み、物心ついた頃からは、学業のほかに実際上、二つの家庭の火事のほとんどを切り盛りしてきた千鶴さんが、同年齢の同性の平均値よりは遙かに強靱な精神と肉体を保有しているのは、当然といえば当然なのですが。
「はい。雅史くんも、おっきして」
 などと、幼児にでも話しかける時のようにいわれると、苦笑いこそ浮かぶものの、文句をいう気にもなれない。のろのろとベッドから起きあがり、シーツをはぎとったり散らばった衣服をまとめたりしている千鶴さんをぼーっと暖かく見守っていると、このままシャワー浴びましょうね、二人で、といわれ、確かにかなり汗はかいているし、二人とも全裸のままだし、で、逆らう理由もない。洗濯物を抱えた千鶴さんを先導するように、内開きの扉を開けると、あられもない格好をしたあんなちゃんが、ころん、という感じで、前のめりに室内に転がり込んできた。
「え?」
「あ?」
「ん?」
 ……このとき、三人が三人とも、数秒間フリーズしていたという。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】







迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】

そのいち 「基本設定」
そのに 「あんなちゃん」
そのさん 「千鶴さん」
そのよん 「雅史くん」
そのご 「念のため」
そのろく 「夏休み開始から数日後の午後」
そのなな 「かってしったるお隣りの家」
そのはち 「千鶴さんの誘惑」
そのきゅう 「あんなちゃん逆上」
そのじゅう 「ダメだよ、千鶴さん」
そのじゅういち 「千鶴さんの事情」
そのじゅうに 「あんなちゃんの逆襲」
そのじゅうさん 「ファーストキス」
そのじゅうよん 「あんなちゃんで遊ぼう」
そのじゅうご 「あんなちゃん、オーバー・ドライブ」
そのじゅうろく 「まじょのほほえみ」
そのじゅうなな 「おねえさんと遊ぼう」
そのじゅうはち 「千鶴さん、高揚する」
そのじゅうきゅう 「雅史くんの反撃す」
そのにじゅう 「あんなちゃんは見ていた」
そのにじゅういち 「……おねぇさんを、脱がせてください」
そのにじゅうに 「盗み見て、慰めて」
そのにじゅうさん 「おねぇさんに、犯させてください」
そのにじゅうよん 「初めて同志の試行錯誤」
そのにじゅうご 「登頂三者三様」
そのにじゅうろく 「いんたーみっしょん」
そのにじゅうなな 「絡む美姉妹」
そのにじゅうはち 「ちゅるどれんず・ぷれい」
そのにじゅうきゅう 「お風呂でGO!」
そのさんじゅう 「あんなちゃんご機嫌ななめ」
そのさんじゅういち 「二人時空発生!(しかし即キャンセル)」
そのさんじゅうに 「サンドイッチ懊悩」
そのさんじゅうさん 「浴場で、欲情」
そのさんじゅうよん 「口内遊戯」
そのさんじゅうご 「浅く静かに挿入せよ」
そのさんじゅうろく 「千鶴さんはみていた」
そのさんじゅうなな 「破瓜」
そのさんじゅうはち 「      」
そのさんじゅうきゅう 「ひどいよ千鶴さん」
そのよんじゅう 「二人でおねぇさんを犯そう」
そのよんじゅういち 「雅史くんはみていた」
そのよんじゅうに 「千鶴さん喪心」
[そのよんじゅうさん 「連姦三重奏」]
そのよんじゅうよん 「戦い済んで日が暮れて」
えんでぃんぐ 「食卓」

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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」  完結記念アンケート 第一回結果報告
はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」  完結記念アンケート 第二回結果報告
はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」  完結記念アンケート 第三回結果報告
はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」  完結記念アンケート 第四回結果報告
はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」  完結記念アンケート 第五回結果報告


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうご

そのにじゅうご 「登頂三者三様」

「んはぁっ。んはぁっ。んはぁっ。」
 千鶴さんの白い裸体が雅史くんの上で踊っている。あれほど痛がっていたに、今では、上下前後左右と、縦横に動く。雅史くんが、動きにあわせてぶるぶるぶるんと震える程良い大きさの乳房に食らいつくと、「きゅう」と喉をならして千鶴さんがのけぞり、「ふはぁ」と太い吐息をだす。雅史くんが、少し動きの鈍くなった千鶴さんの腰を、下から突き上げる。「だ。だ。だ。」と、雅史くんのリズミカルな打撃にあわせ、半開きになった千鶴さんの口から唾液とともに、そんな音が漏れる。前のめりになった千鶴さんは、上体を雅史くんの預け、もたれかかる姿勢になりながら、懸命に波状で高まってくる快楽に耐えている。雅史くんの顎をあげ、下で雅史くんの口の中をなぶりながら、無理に雅史くんの腰をおさえつけ、今度は、ゆっくりと回転させるように、腰を動かす。「ん。ん。ん」口を犯されながら、雅史くんは、すでにたっぷりと分泌されている愛液で指を濡らし、少し強めに、雅史くんのものがずっぽりと埋没しているスリットの上部にある可愛い突起を、圧す。圧しつつ、ぐりぐりとこね回すように、指の腹で突起の周辺を刺激する。「ん。ひゃぁ」雅史くんの口を覆っていた千鶴さんの口から、そんな音がでる。口が離れた拍子に、二人分の唾液がだらりと下になっている雅史くんの胸から腹にかけて、かかる。だが、雅史くんの裸の体も千鶴さんの裸の体も、汗とその他の人体の分泌液とに、すでにまみれている状態なので、いまさら、特に問題はない。

(ん。あ。あ)
 一方、扉の外で一部始終を目撃しているあんなちゃんも、間接的に二人の行為に参加しているようなものだった。最初のうちこそ、「のぞき見をしている」という罪悪感と、親しい知人二人の極めてプライベートな行為を自分の悦楽の材料にしている、という決まりの悪さとがない交ぜのとなって、かなり居心地の悪い気持ちになっていたが、次第に指が自分の秘所のほうに延びた。半裸のまま、自分の姉を襲う幼なじみと自分の姉、ふたり交互に感情移入していき、股間に延びた手は、いつの間にか、スパッツの中に潜り込み、直接自分をなぶっていた。
(や……だ……こんなの……)
 そんなに頻繁に、でもないが、それでもあんなちゃんにも自慰の経験は、それなりにある。でも、それは、下着越しに指やキャップ付きボールペンの先でそっとクリトリスの周辺をなで回す、程度の穏当なもので、直接自分の快楽の芽を弄った経験はなかった。
 そのような行為から得られるであろう未知の快感が、想像するだに怖かったのだ。
 だが、二人の行為を盗みみ、興奮するうちに、そのような年齢相応の防衛本能は、どこかに吹き飛んでしまった。
(ぃやぁ。あ。あ)

 雅史くんに差し貫かれている千鶴さん、と、千鶴さんを蹂躙している雅史くん。その両方に感情移入をし、なおかつ嫉妬もしながら、あんなちゃんは半裸のまま汗にまみれ、扉のドアノブに縋り付くように中腰になって、夢中になって利き腕で幼い割れ目とクリトリスに指をはわせ、さすり続ける。じゃまなスパッツと下着は、すでに膝のあたりまでずり下がっていた。夢中になっていたあんなちゃんには、自分で下半身を覆う衣服を下げた記憶はないのだが。
(あ。だめ。なんで。なんで。なんで!)
 なんで、あそこにいるのは、雅史くんの上で踊っているのは、自分ではなく「姉」なのか。
 なんで、今まで怖くて直接さわれなかったクリトリスを、直接いじっているのか。
 なんで、今までなにも入れたことがない秘裂の中を指でかき回して、自分は平気なのか。
 なんで、自分の此処は、こんなにも濡れて、クチャクチャといやらしい音をたてるのか。
「ん。ふぅっ。ふぅっ」
 あんなちゃんはドアノブに寄りかかるよようにしながら、内開きの扉の隙間から室内の様子を伺いつつ、しかし、できる限り声をあげないように苦労しながら、自分を高め続ける。
 室内では、「でる。でそう。もうでるよ千鶴さん!」「だして。大丈夫だからだして。おねぇさんの中にだして!」という二人の絶叫が響きはじめていた。

 千鶴さんの中になんとか侵入したばかりのとき、千鶴さんのなかはとても窮屈で堅かった。まるで万力でがっちりと固定されているように、自由が効かなかった。締め付けがきつすぎて、あそこが痺れるんじゃないかと思ったほどだ。それでも初めて経験するそこはとても暖かくてほどよく湿っていて、ただ入れているだけでも、とても気持ちがよかった。
 でも、しばらく休んでから千鶴さんが少しづつ動き出したとき、やっぱり、
(ぅうわぁ)
 と、思った。千鶴さんの暖かく湿った膣壁が剥き出しになった雅史くんの亀頭を摩擦する感覚は、言葉に尽くせないくらいに甘美だ。でも千鶴さんがまだまだ痛そうだったから、なけなしの自制心を総動員し、「思いっきり腰を動かして千鶴さんを蹂躙したい」、という切実な欲望を、なんとか抑え続けた。すぐに、千鶴さんが自分で動き出し、その動きも徐々に激しくなり、そういった抑制は、無用のものになったのだが。千鶴さんが、動きに「慣れ」が出てくる頃になると、千鶴さんのあそこはかなりほぐれて柔らかくなっていて、分泌される愛液も、それ以前とは比較にならないほどに潤沢になった。今では、千鶴さんの体液は、二人の股間と陰毛をびっしょとと濡らしている。
 雅史くんのあそこを受け入れている千鶴さんのあそこは、とろとろと溶けているみたいだった。
「ぃやぁ。ぅはぁ。だめっ。だめっ。だめなのォ」
 ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ、と湿った音をたてて性器の挿出入を繰り返し、時間の感覚も意識も、脳内麻薬の多幸感感覚の中に白く溶けていく。動物的な交わりのなかに二人が理性をとばしていると、雅史くんの股間の部分に、とてもとても熱い塊が沸き上がってくる感覚があった。
 いつのまにか雅史くんは千鶴さんの上にのしかかっており、千鶴さんの両股を左右の脇に抱え、千鶴さんの腰を浮かせるようにして、すぱん、すぱん、すぱん、というリズミカルな小気味の良い音をたてて自分の腰を千鶴さんの腰に打ちつけられている。千鶴さんは、雅史くんの背に腕を回し、とても切なそうな表情をして、雅史くんの背中に爪をたてていた。雅史くんは、痛みをぜんぜん感じておらず、背中に赤いみみず腫れができていることにも気づいていなかった。雅史くんの腰が千鶴さんの腰にぶつかる度に、千鶴さんは大小の声をあげ、体全体を震わせて、わなないた。
「でる。でそう。もうでるよでちゃうよ千鶴さん!」
 雅史くんは、叫んだ。
「だして。大丈夫だからだして。おねぇさんの中にだして!」
 千鶴さんも、叫んだ。
 しかし、実際に雅史くんが千鶴さんの中に解き放ったのは、それからさらに十数回も、千鶴さんの腰をうちつけてからだ。その間、雅史くんは、今にも発射しそうなぎりぎりの高ぶりなんとか維持し、千鶴さんが「だめぇ。だめぇ。もうだめぇ」と何度も絶叫した後、ようやく熱い塊を、千鶴さんの中に放った。
 ぴゅる、と、最初に小さく精が漏れ、その後はなし崩し的に、それまで我慢していた分を取り返すように、ねっとりと白濁した大量の熱い液体が、一気にほとばしった。千鶴さんの膣内に充満し、あふれた分が、二人の合体部の隙間から、どろりと零れる。
「ふわぁ」
 と、千鶴さんは、声を上げた。
(熱い。どんどん出てる。どくどく震えている)
 その瞬間、奇妙な達成感を感じるのと同時に、千鶴さんの背筋がはピンと伸びて硬直した。

 それとほぼ同じタイミングで、扉の外のあんなちゃんの体も棒を呑んだように硬直していた。あんなちゃんは、淫靡な狂態を間近に目撃したことと、自分自身で行った刺激により、すでに十分すぎるほどに高まっていた。ちょいとしたきっかけがありさえすれば、即座に達するほどギリギリのところまで、高まっていた。
 達したことを告げる二人の声と、それに、「雅史くんが千鶴さんの中に、実際に射精した」、という事実とが、頭の中をがんがん駆けめぐり、気がついたら、とどめないの高揚が、堰を切ったようにわき上がり、抑制も制御も効かないほどに、小さなあんなちゃんの体内で暴れまわって、あんなちゃんの意識をたやすく押し流した。
 あんなちゃんは中腰のまま、しばらくピンと硬直しいたが、すぐに惚けた表情をして、その場に力無く、ぺたん、と座り込む。


[つづき]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうよん

そのにじゅうよん 「初めて同志の試行錯誤」

「もう。なんかこの、ものすっごく緩い、弛緩した顔を目のあたりにすると、わけもなくいぢめたくなりますね」
 抱き合って、しばらく寝そべったままお互いの口唇をむさぼってから、少し顔を離した千鶴さんが、目前の雅史くんの頬を両手でぷにぷにと弄ぶ。
「そんなに気持ちがいいんですかぁ? おねぇさんは、今でもすっごく痛いんでけどぉ」
「気持ちがいいというか、それ通り越して、今まで生きていてよかったっていうか。すっぽり隙間なく包まれていると、すっごく安心できるんです」
 ふにゃふにゃとふやけた顔を懸命にひきしめようとして、でも、完全には成功しきっていない、半端に気の抜けた笑顔の雅史くんは、千鶴さんの目尻についている涙を拭おうと手を伸ばしたところで、未だに千鶴さんが眼鏡をかけていることに気づいた。そっとはずしてベッドの枕元にあるサイドボードの上に置いてから、改めて、千鶴さんの涙を拭う。千鶴さんは、女性のほうだけがこんなに痛いなんて、不公平です、と呟いた後、
「動いたほうが、男の人は気持ちいいんですよね? これでもおねぇさん、勉強したんです。
 でも、もうちょっと待って、休ませてくださいね。その、まだ全然、痛いままなんですから」
「……動いた方が気持ちいいのは、男性だけではないと思いますが……」
 どのみち、裸のまま向き合ってしっかりと上に乗りかかられている雅史くんには、あまり、選択肢はないわけで……で、初めて女性を知った優越感というかもっと端的にいって、だんだん気が大きくなって調子に乗ってきた雅史くんは、目前の千鶴さんの顔のそこここにキスをしたり、首筋を嘗めたり、耳たぶを甘噛みしたり、と、首が自由になる範囲内で、ちょこちょこといたずらをしはじめた。最初のうちは、くすくす笑いながらくすぐったがっていた千鶴さんも、執拗にあちこちついばまれているうちに徐々に火がついてきて、吐息の中に、「はん」とか「あん」とかいう軽い嬌声が混ざりはじめる。
「もう! そんなこと、どこで覚えてきたんですか」
「勉強したんです」
 などといちゃつきながら、雅史くんはさらに調子に乗って手を腰に回したり、背筋にそってつつつと指を走らせたり、お尻を揉んだり、千鶴さんの身体との間に手を入れておっぱいをもんだり乳首を指先で摘んだり、と、常々想像の中でやっていたことを、遂一試しはじめる。恥ずかしそうにしながらも、執拗に行われる雅史くんの細々とした行為に、いちいち反応する千鶴さんの仕草が、とても愛おしく思えた。
「千鶴さん……初めてなのに……実は、感じやすいんですか?」
「……そ、そんな、意地悪なこと……うぅ」
 千鶴さんの声は、湿り気を帯はじめている。
「雅史くんこそ、男の人って、初めてだとすぐに出るものなんじゃないですか? 今日は大丈夫な日だから、いつでも出していいんですよ」
「……いや、出すださない、というのは、あー、初心者のうちはあまりコントロールしようと思ってもできないようが気が……それよりも、今、結構締めつけがきつくて、気持ちいいというよりは、痛いくらいなんですけど……」
 雅史くんのそこは、千鶴さんのものにもの凄い力でがっきりと咥え込まれている。少なくとも自分からは、動かす気にはなれない。
「ん」
 そう聞いて納得できたのか、それとも少し時間を置いて当所痛みが多少なりとも和らいだのか、千鶴さんはゆっくりと、自分の腰を浮かせはじめる。
「おねぇちゃんも痛いんですけど、今、ちょっとだけ動いてみますね」
 雅史くんものをがっちりととり込んだ千鶴さんのものが、上に浮き始める。にゅるり、と、まるで雅史くんを離すまいとしているかのように、肉ひだが絡みつく。
「あ」
 と、声を上げたのは、二人同時だった。
 声を上げると同時に、一度は浮かしはじめた腰を、千鶴さんは、すとん、と落とす。
「痛いけど」
「うん」
「やはり」
「動いたほうが」
 などと、切れ切れに囁きあった後、怖々と、といった感じで、不器用に、小刻みに、どちらともなく、律動し始める。
「あ。あまり激しく動かないでくださいね。おねぇさん、本当に痛いんですから」
 というリクエストを満足させるために、いろいろな姿勢をもぞもぞと試してみた結果、繋がったまま、座った雅史くんの上に千鶴さんが乗っかり、お互いに向き合うかたちの、いわゆる体面座位の体位がどうも具合がよさそうだ、と、いうことになった。この体位だと、少しの労力で千鶴さんの腰を揺らして接合部に刺激を与えることができるし、その振幅も、かなり細かい調整が効く。
「これだと、顔がちゃんとみれるから、雅史くんが近くに感じられます」
 と、千鶴さんはいい、
「両手が自由になるから、いろいろなところをさわれるな」
 と、雅史くんは思った。雅史くんは、素直にそのような想念を口に出すほどには、バカでも素直でもなかったが。
 で、千鶴さんのお尻に両手を添え、こわごわ、前後に動かしてみる。
「ん。もうちょっと早くても……」
 少しスピードを上げる。
「ああ。ちょっと、その、もう少し、優しく」
 千鶴さんが少しつらそうに眉間に皺を寄せたので、速度はそのままに、揺する幅を少し抑え気味にしてみる。
「ん。ん。ん。こ、これくらいなら、な、なんとか……ひゃっ!」
 腰を動かす手は緩めないまま、目をつぶっていた千鶴さんの胸に舌を這わすと、千鶴さんは「もう!」と声を上げたが、その表情は、なんだか「怒っている」というよりも、照れ隠しのように見えた。そのまま千鶴さんの胸に顔を埋め、少し力をいれ気味に、歯で乳首を噛んだり、舌先でころがしたり。もちろん、腰を動かす手は緩めずにそのまま。
「あ。あ。あ」
 千鶴さんの声も、段々と痛みを訴えるものから別のものへと変わってきているようだ。なんだか、雅史くんが手にあまり力をいれなくても、自分で腰動かしはじめているし。
 雅史くんが、右手をそっと千鶴さんの腰から外して、素早く千鶴さんの前のほうに割り込ませる。そして、親指を、千鶴さんのクリトリスの上に、そっと乗せる。
「うひゃぁっ!」
 と、千鶴さんの半身が、声を上げて、びくんと跳ね上がった。
 なにぶん、雅史くんのを咥えたまま、前後に腰を動かし続けているわけで、そんな状態でクリトリスに指を置かれると、親指が二人の身体に間で挟まれる都度に、衝撃をクリトリスに伝える形になる。
「痛いの、痛いの、でも、痛いのだけど、でも、でも。でも。あ。あ。あ。あ」
 そう叫び、雅史くんの肩に両手で抱きつきながらも、千鶴さんの腰の動きは止まらない。というか、かえって段々激しいものになっていく。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】







はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうさん

そのにじゅうさん 「おねぇさんに、犯させてください」

 千鶴さんと雅史くんは、お互いの体温を、肌で、手で、舌で、性器で、髪で確認し合う。すりより、撫でまわし、匂いを嗅ぎ、味をみる。理性とは別の、もっと動物的な本能に服従し、お互いの異性をを貪り合う。二人とも経験がほとんどないとはいえ、相手との肌のふれあいから悦楽を引きだし合い、増幅しあうことには、別に問題はなかった。もう、そこいいるのは、「家が隣同志の幼なじみ」とかいうより、性愛を貪ることに目覚めつつある、男と女。だけど、何度か身体を入れ替え、上になったり下になったりしたあげくに、もう一度最初の頃のように、雅史くんの身体の自由を奪うかのように馬乗りになった千鶴さんが、こういったとき、雅史くんの理性は、ほんの少し回復した。
「これから、おねぇさんは、雅史くんのはじめてを貰います」
 千鶴さんは両足を広げて、大きくなって、反りかえるほどに硬くなっている雅史くんのものを自分のあそこにあてがい、「それとも、雅史くんは、もう女性をしっていますか?」と、乱れてほつれた髪が張り付いている顔で、じっと雅史くんお目を見据えて、尋ねた。雅史くんは、ぶんぶんと首を横に振る。千鶴さんは雅史くんのをしっかりと握り、先っぽで、千鶴さん自身の入り口を、くちょくちょとかき回す。千鶴さんはもうぐっしょりと濡れているし、水音もするのだけど、そうするだけでも、千鶴さんは眉間に皺をよせ、苦悶に近い表情を浮かべる。
 ──それでは、初めて同士ですね。
 と、千鶴さんはいい、自分で少し腰を沈めると、また、「ああっ!」という切なげな、それと同時に、どこか苦しそうな声を上げた。
 この体位だと、雅史くんからは、千鶴さんのほぼ全身が、俯瞰できる。こうしてみると、千鶴さんはやはりスタイルがいい。すらりと長い手足、引き締まったウエスト、大きすぎはしないけど、きゅっと尖端が上を向いた、形の良い乳房。それらのバランスも最高だとは思うけど、それよりももっと強く印象に残るのは、千鶴さんの全身の、抜けるような肌の白さだ。髪の毛と陰毛の黒とのコントラスト。その陰毛の中に、雅史くんのものがのみ込まれつつある。まだ、先っぽが入りかけたくらいだけど。でも、その先で感じる千鶴さんは、「締まりがいい」というのを通り越して、入っている部分が圧迫されてじんじんと痛くなってくるほどに、「きつきつ」だった。
 ここまで抵抗が強いということは、受け入れている千鶴さんは、かなり痛いのではないだろうか。
 そういう雅史くんの思いはよそに、千鶴さんは、また少し腰を沈めて、ううっ、と、今度は明らかに痛みを堪える声をあげ、はぁはぁと荒い息を吐いた。
 見守る雅史くんの表情に、なにか感じるところがあったのか、千鶴さんは、
 ──大丈夫ですよ。これくらい。おねぇさんは、雅史くんの初めてを奪うんですから。
 といい、乱れた髪の奥からいつになく鋭い目線で雅史くんの顔を見据える。千鶴さんのような美人がこのような顔をすると、かえって迫力を感じる。
 ──「おねぇさん」は、「おねぇさん」なんです。雅史くんには、あ、あんなちゃんがいます。五年の年齢の差って、子どもにとっては大きいですよね。あ。うううん。特に、お隣の男の子は、ご両親が不在がちで、毎日のように家にごはんを食べに来て、うん。そのご飯を用意するのは、おねぇさんなんです。これでは、はぁ。おねぇさんは、ふぅ。「おねぇさん」というより、「おかあさん」ですよね。おかあさんは、おねぇさんよりも、もっと異性にはなりませんよね。うん。ううううん。
 千鶴さんは、低い声で、独り言のようにぶつぶつとつぶやきながら、ゆっくりと、確実に、腰を沈めていく。そこで数十秒、はぁはぁと息をついて休んでいたが、また体重をかけて、徐々に腰を下ろしていく。
 ──わかっています。「おねぇさん」は、「おねぇさん」なんです。だから、雅史くんのはじめてだけは、おねぇさんにください。そのあとはまた、あんなちゃんに返しますから。今だけ、今だけは、……。
 、千鶴さんの中に埋没しつつある雅史くんのものは、今までも抵抗とは別の、強固な引っかかりを感じていた。全身汗まみれになり、肩で息をしていた千鶴さんは、そこで改めて一度深呼吸をし、
 ──おねぇさんに、雅史くんの初めてをください。おねぇさんが、無理矢理、雅史くんを犯すんです。
 と、いいつつ、一気に腰を下ろした。
 すっかりを腰を下ろし終えると、千鶴さんは「ぅはぁ」という吐息を漏らし、くたり、と、上体の力を抜いて、体重をすっかり下になっている雅史くんに預けて、汗に濡れた乳房を押しつけるようにして、両手でしっかりと雅史くんの顔を押さえ、口唇を重ねて、ながい長いキスをした。
 雅史くんが初めて知った女性、千鶴さんの中は、相変わらずとても「きつきつ」で、気持ちがいいというよりは、締め付けが強すぎてあそこが痺れてくるような錯覚さえ起こったほどだけど、暖かくて、すっぽりと湿ってて、雅史くんのをぴったりと包み込んでいて、とても、とてっも、安心できるような気がした。
 そうやって、雅史くんと千鶴さんは、ぴったりとくっついて、すっかり自分を相手に委ねて、目を閉じて、抱き合って、ながながと舌を絡ませあった。


[つづき]
迷った人のための、「はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)」の【目次】












白色吐息~淫牝乃汁~

白色吐息~淫牝乃汁~

トラックバックしていただいた上、拙作をご紹介いただきましたので、LINKにくわえさせていただきました。
自作の官能小説の他に、エッチ系のブログやサイトの紹介などもやっていらっしゃいます。
ご興味のある方は、お立ち寄りください。

はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅうに

そのにじゅうに 「盗み見て、慰めて」

 雅史くんは状態を起こし、自分の上に馬乗りになっている千鶴さんの乳房に食らいつく。ツンと上を向いた乳首を口に含み、千鶴さんの背中に手を回して抱きしめる。乳首の周辺を舌で舐め回し、乳首を甘噛し、舌で転がす。あ、あ、あん、という千鶴さんの上げる声が、どんどん鼻にかかったものになる。千鶴さんは、乱暴にしないで、もっと優しくして、と、いいながらも、明らかに感じている。
 そんな様子を、半裸のあんなちゃんは、細く開けた扉の隙間から伺っていた。左手は乳房に、右手も、いつの間にか、スパッツの中にはいっていて、もぞもぞとうごめきはじめている。
 あんなちゃんがみているうちに、もどかしげに千鶴さんのサマードレスを引き下げる雅史くん、その雅史くんの動きを助けるように腰を浮かせる千鶴さん、その合間にもお互いの口唇を貪りあったり、身体の各所を愛撫しあったり、と、二人の行為はさらにエスカレートしていき、その様子は、ぎこちなさは感じるものの、明らかに心を許しあった恋人同志のものにしか見えなかった。
(あ。あんなに激しくされたら。あ。あ。そんな、いきなりあんなこと)
 あんなちゃんの心中は、二人に対する嫉妬と、乱暴に愛撫されている千鶴さんへの感情移入とが複雑に交錯した感じ。いつものあんなちゃんなら問答無用で乗り込んでいって二人を引きはがすのだが、明らかに二人が合意の上で行為を行っている、ということと、それに、自分自身、ついさっきの余韻も手伝って、覗き見をすることでかなり欲情してしまっている、という事実が、あんなちゃんから「いつもの強気」を奪っていた。
 あんなちゃんの目の前で二人が演じている行為は、あんなちゃんが自慰をするときに想像する行為とほとんど同じで、しかも、「雅史くん」という相手も同じだった。あんなちゃんがいる同じ家で、このような行為をはじめた二人に対する嫌悪感や嫉妬はもちろんあるが、いや、そういう想念がかえって、あんなちゃんの劣情に火をつけていた。あんなちゃんは今や、獣のようなうなり声を上げてお互いに絡み合っている二人から目をそらすことができなかった。目をそらすことができないまま、いつものように、自分の幼いクレパスを上下に刺激はじめている。千鶴さんが雅史くんにされている行為の一つ一つを、自分がされているものと想定して、どんどん淫靡な妄想の中に埋没していく。
 あんなちゃんは二人の行為を覗きながら、実際に行為を行っている二人とシンクロするように昂ぶっていった。
 千鶴さんのそれとは比較するのもばかばかしいほどの微かな胸のふくらみは、それでも尖端がきゅっととがっている。さっきからなで回すことが止められないスパッツの中の恥丘は、いまや指を這わせるたびにくちゃくちゃといやらしい粘液質の音をたてている。頬が、いや、身体全体が、熱くなっていることを、あんなちゃんは自覚した。
(……やだ……わたし……こんなに……いやらしい……)
「盗み見」という自分の行為に対する嫌悪感や背徳心も、今ではさらにあんなちゃんの暗い情欲をかき立てる燃料にしかならなかった。

[つづく]
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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅういち

そのにじゅういち 「……おねぇさんを、脱がせてください」

「雅史くん……」
 息も絶え絶えになった千鶴さんが、上気した顔で雅史くんにそういうまでに、何度か軽く達していたのではないか。
「……おねぇさんを、脱がせてください」
 そういって千鶴さんは身を起こし、髪をかき上げて背中のファスナーを雅史くんに示す。
 雅史くんは、むき出しになった千鶴さんのうなじに口をつけ、あん、という千鶴さんの声を聞きながら、ち、ち、ち、ち、と、ことさらゆっくりと、背中のファスナーを降ろす。降ろしながら、口を、うなじから肩に這わる。肩に手をかけて、千鶴さんのサマードレスを降ろしながら、背後から手を回し、ブラジャー越しに、千鶴さんの胸を掌に包む。
(うわ)
 このとき、産まれて初めての感覚に、雅史くんも、いくらか理性を取り戻した。
(柔らかい。でかい。ぷりぷりしている。張りがある)
 感触を確かめるように、もにゅもみゅと両手で揉む。
(……これが、女性のおっぱいかぁ……)
 ついさきほどあんなちゃんのを見たり触ったりしたばかりだが、残念なことに申し訳程度に「ほんのちょっと膨らんでいるかな?」程度の微乳なあんなちゃんのバストでは、このような感慨を得ることはできなかった。
「敏感なところですから、あんまり乱暴にしないでくださいね」
 照れたような苦笑いのような、複雑な笑顔でそういった千鶴さんは、背後に首を回して、雅史くんの唇を奪う。しばらく、お互いの口唇と舌を貪り合う二人。千鶴さんはそのまま、雅史くんの首に腕を回し、抱き寄せる。
「おねぇさんの胸も、さっきみたいに食べてください」
 そういって、雅史くんの首を、自分の胸元に押しつける。雅史くんは、感触を確かめるように、しばらくブラ越しに千鶴さんの胸に頬ずりした後、胸の谷間に顔を埋め、背後に手を回して、ブラのホックを外した。胸に比べてすこし小さめのサイズのブラだったのか、ホックを外すと同時に、ブラの紐は、はじけるような勢いで、前のほうへと飛び出し、千鶴さんのバストを露わにした。
「……きれい……」
 雅史くんは、呆然とつぶやいた。
 雅史くんだって今時の年頃の男の子である。えっちなことには人並みに興味があるし、今のご時世、年齢がどうあろうと、その気になりさえすれば、女性の裸体などいくらでも拝む機会はあるし、実際に、写真だの動画など、それこそ、飽きるほど、見てきた。
 その雅史くんの記憶を総動員して比較しても、今目の前にある千鶴さんのバストは、とても形が良かった。肌理が細かく、抜けるように白い肌。健康的なピンク色の、大きすぎない乳輪。多すぎず、小さすぎず、なにより、先っぽが、ぴん、と上を向いているのが、恰好いい。
 思わずむしゃぶりつきたくなるし、実際に雅史くんは、むしゃぶりついた。
 千鶴さんも、きゃっ、と、一度は驚愕の声を上げたものの、その声は、すぐに歓喜のそれに変わる。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのにじゅう

そのにじゅう 「あんなちゃんは見ていた」

「雅史くん、いつ出してもいいから、おねぇえさんのを直接舐めてぇ!」
 という声で、あんなちゃんは、はっ、と目を覚ました。何故か、半裸で、キッチンで寝ていたことを、一種いぶかしむが、すぐに気を失う直前の醜態を思い出し、一人赤面する。いや。今は、それよりもさっきのおねぇさんの叫び声だ。ものすごい不穏当な内容だった……ような、気がする。
 とんとんとん、と、軽い足音を立てて階段を上り、耳澄ますと、物音が聞こえるのはやはりおねぇちゃんの部屋。扉に耳を当てて中の様子を伺うと、たしかに、二人の気配がした。それも、なんか、ものすっごく「いやらしい」雰囲気の、二人のあえぎ声が……。
 ここで踏み込むべきか、否か。にわかに判断がつきかねたあんなちゃんは、しばらく考えた後、「とりあえず、様子を見るべきだ」という結論に達した。その結論に従って、音をたてないように、そっとおねぇちゃんの部屋の扉を、ほんの数センチ開き(なぜだか、鍵はかかっていなかった)、片眼で内部の光景を目の当たりにすることになった。
(あ)
 そこに繰り広げられているのは、憎からず思っていた同い年のお隣の幼なじみと、自分の実姉……。あんなちゃん自身にとって、とっても身近な人間二人が、単なる男女と化して睦み合い、絡み合う姿であった。
 あんなちゃんの頭の中は真っ白になって、その場にぺたん、と、へたりこむ。
 叫び声を上げてその場から逃げ去りたいような、雄叫びを上げでそこに殴り込みたいような、情けないような、どことなく安心したような、何とも形容できそうもない、不思議で複雑な気持ちになって、あんなちゃんは、その場にへたりこみながら呆然と扉の隙間越しに二人の狂態を眺めていた。しばらく眺めているうちに、自分の動悸が速くなり、息が荒くなり始めていることに気づいた。
(え)
 ……なんで……。
 と、思う間もなく、ぱっと、頭の中に、ついさっき、雅史くんの上で乱暴に腰を振っていた、自分の痴態が蘇った。その自分の姿と、今目前にある二人の姿が、頭の中で重なると、あんなちゃんは、深い吐息を吐く。息を吐いた拍子に胸に置いた手の感触を、妙に意識する。もう一方の手は、なんだか股間のほうに。あんなちゃんの目線は、隙間の向こうの二人にぴったり張り付いて離れない。あんなちゃんがむき出しのままの自分の乳首を刺激しはじめるのには、さほど時間がかからなかった。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのじゅうきゅう

そのじゅうきゅう 「雅史くんの反撃す」

「雅史くん、いつ出してもいいから、おねぇえさんのを直接舐めてぇ!」という千鶴さんの叫びをきいたとき、雅史くんの中で、なにかが切れた。それはもう、「プッツン」と、大きな音をたてて、見事に。
 もともと、まがりなりにも、いままで理性を保っていたのが奇跡に近いのである。童貞故に女性から積極的にアプローチされるとかえって臆する、とか、予想を超えて進行する事態に対応できなかった、とか、普段自慰するときの妄想がまんま現実化して頭がついていかなかった、とか、いろいろ理由はあるだろうが、その叫びを聞いた時点で、今まで。金縛りにでもあったかのように、諾々と千鶴さんに誘導されるままだった雅史くんは、猛然と自発的に動き始めた。
 千鶴さんの叫びを聞くことで、千鶴さんが本心から、雅史くんを求めているのだ、ということに、心から納得したから、かもしれない。……とはいっても、実際にやったことはといえば、目前にあった千鶴さんの股間にむしゃぶりつく、という、甚だ品性に欠ける行為であったわけだが。
 雅史くんは、薄い下着の布越しに、猛然と舌を這わせはじめた。ちょっとじょりじょりする千鶴さんの陰毛の感触を口の廻りに感じながら、恥丘の割れ目に沿って舌を上下させる。そして、舌を堅くとがらせて割れ目の奥に割って進もうとする。あるいは、湿り気に鼻先を埋没させつつ、雅史くんからみて顎のほうにある突起を、舌で転がす。甘噛みする……。
 本能の導くまま、首から下の動きを封じられたままの雅史くんは、それでも、縦横無尽に千鶴さんの陰部を刺激して、まだまだ未開発な部分も多い千鶴さんの性感帯を次々に喚起させていった。雅史くんの下半身を弄くっていた千鶴さんも雅史くんの猛攻に為す術もなく、いつの間にか手をとめ、あはん、うふん、と、随分艶っぽい吐息を繰り返しはき出すだけとなっている。雅史くんの、未経験故の限度や節度を度外視した猛攻に、いつしか、千鶴さんは我を忘れはじめていた。
 一方、千鶴さんの手が止まっていたせいもあるが、雅史くんの性感は、依然として射精に至る一歩手前、の状態でとまっている。もちろん、千鶴さんのようなきれいな女性に握られたりさすられたり口に咥えられたりすることに、感じるものがないわけではない。しかし、それも、いざ実際にやってもらうとなると、実際の刺激としては、自分でさするときの握力のほうが全然強いわけで、「千鶴さんがやっている」というところからくる、メンタルな部分での意味合い以上の性感を、雅史くんに与えているわけではなかった。この辺り、雅史くんという童貞の「実経験皆無想像力無限大」というドラスティックな側面が、結果としてかえって強みになった形で、逆に、雅史くんがこの時点で多少の女性経験をもっていたら、千鶴さんのような美形に、少し弄られただけでも暴発、という事態になることも充分にありえただろう。
 ともあれ、同じ未経験でも、より頭でっかちで行動に抑制的であった千鶴さんのほうが、もはや遠慮もなにもなくなった雅史くんに、押されつつある、というのが、このときの状況だった。その証拠に、雅史くんの身体を押さえつけていた力が弱まり、雅史くんの両手は既に自由になっている。雅史くんは、自由になった両手を千鶴さんの腰に回し、じょびじょびと盛大な音をたてて千鶴さんの股間を貪っている。千鶴さんのひもぱんの両脇についた細い紐の結び目はとうにほどけ、サマードレスのスカート部分は腰までまくり上がり、むき出しになった千鶴さんの下半身に全裸になった雅史くんは取り付いて容赦のない口撃を敢行している形である。もはや「少年」というよりは「獣」と化した雅史くんは、恍惚とした表情を浮かべて千鶴さん自身を味わっている。千鶴さんは陶然として雅史くんの獣性を受け入れている。
 湿った音と、千鶴さんの甘い吐息ばかりが、室内に谺していた。


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はい(♀)×ろぅ(♂)×ろぅ(♀)  そのじゅうはち

そのじゅうはち 「千鶴さん、高揚する」

 目の前に、濡れて陰毛が透けている千鶴さんの下着があった。俗にいう、「ひもぱん」ってやつ。千鶴さんのワンピースのサマードレスは生地が薄いので、明るさ的にもさして問題はない。スカートによって周囲の空間から閉ざされているため、否が応でも千鶴さんの体臭がこもる。いつもほのかに嗅いでいる千鶴さんの香りではなく、もっと動物っぽい、雅史くんが初めて感じた、発情した女性の匂いだった。
「ん。ふ。ふ。いつまでそうやって静かにしていられるかなぁ」
 とかいいつつ、千鶴さんは興味の赴くままに雅史くんの性器をいじくり回しては、ときどき、「おおー」と、軽い驚きの声を上げたりしている。
 具体的にいうと、あくまでそっとだが、竿の隅々まで指を這わせたり、玉を掌で包み込むようにして、形状をしっかりと確認したり、匂いをかいだり、ちょろちょろ舌を這わせて味をみたり、皮を引っ張ってみたり、と、もう、やりたい放題。もちろん、千鶴さん自身、男性自身に対する経験が極端に少ないため、という口実でこのような行為をしているわけで、最初はおそるおそる、弄びようも、どことなく遠慮がちな感じはじまったのだが、だんだんと慣れてきたのと、それ、自分自身の行為によって千鶴さんのテンションと性的なボルテージがどんどん高まってきたのとで、行動も徐々にエスカレートしたものになっていく。
 軽く触れていたのが、しっかりと握ったりしごいたり、ちょろちょろ舐めていたのがしっとりと舌を這わせたり、玉を先っぽを口に含んでみたり、舌で転がしたり、軽く噛んでみたり……。
 相変わらず、千鶴さんは69の恰好で雅史くんの覆い被さっているわけだが、今や体重もしっかりと雅史くんの身体にあずけ、それだけではなく、すりすりと全身をこすりつけるように身もだえしている。ちょうど雅史くんの顔のあたりにくる千鶴さんの股間の部分も例外ではなく、布越しに、割れ目を雅史くんの鼻にこすりつけるように、上下に動いている。ときおり、動いた拍子に堅い突起の部分に雅史くんの鼻が触れると、「っんっふっ」、「っあっふっ」、などと鼻にかかった吐息が漏れる。終いには、
「雅史くん、いつ出してもいいから、おねぇえさんのを直接舐めてぇ!」
 と、懇願し、パクリと雅史くんの怒張を完全に口にくわえ込んだ。じゅるじゅると音を立てて舐め回しながら、じゅぽじゅぽと前後に刺激しはじめる。


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